『ロングバケーション』の長髪、『ギフト』の一つ結び、『ビューティフルライフ』のサーフヘア……とドラマ主演のたび、新しい髪型が話題になる木村拓哉さん。メンズの美容室オーダーの定番でもあります。今回は、ヘアライターさとゆみが木村拓哉さんの人気ドラマを振り返りながら髪型へのこだわりから見る役作りへの気合いを徹底分析! 最新ドラマ『未来への10カウント』で見せるニューヘアの注目ポイントは?


毎回まったく違う髪型に。スーパースターのスターたる所以


みなさん、こんにちは。ヘアライターのさとゆみです。

 久しぶりに、木村拓哉さん(以下、キムタクさん)のドラマ『未来への10カウント』を見ましたけれど、なんでしょう。枯れ果てた中年男性の役柄が、大変渋くて良いーってなっています。
いつでもスターであることを求められ、ほんと演技以外でいろいろ言われて大変だろうなと思いますが、それだけ唯一無二の存在なのだなと感じます。

今回、キムタクさんの過去の作品を振り返ってみてしみじみ感じるのは、キムタクさんて、毎回まったく違う髪型で役作りされているなということです。そして、ドラマだけではなく、ことごとくその髪型が話題になってきた方だな、と、思い出しました。

というわけで、懐かしのあのドラマを髪型のみで一挙に振り返る企画(例によってネタバレなし)、いきます。


キムタクさん=ロン毛のイメージが定着した“ロンバケ”


時は1993年。キムタクさんの存在がドラマで注目を集めたのは、多分『あすなろ白書』でしたよね。数少ないキムタクさんが「主演ではない」ドラマですが、メガネ姿の“おちゃらけbut純情少年”が、おねーさんたちのハートをねこそぎ持っていったわけです。
このときのヘアスタイルは、ウブだった。ちょっと切ない役どころなのですが、それに相応しい「ちょっと足りない」感じが、良かったのでした。

キムタクさん=ロン毛のイメージが定着したのは、『ロングバケーション』だったでしょうか。山口智子さんとの共演で、ピアニストの役柄でした。芸術家の役どころということもあって、「ただものではない感」を、髪型でも演出していたように感じます。

 

さらにその髪が伸びて、ひとつ結びを披露したのが、ドラマ『ギフト』。男性がポニーテールって、この当時は結構衝撃的だったんですよねー。いま、小室圭さんの髪型を取り上げてはどうこう言っているみなさん、元祖はキムタクさんですから。ね。