歴史に残る偉大な映画スター、オードリー・ヘプバーン。
そのドキュメンタリー映画がGWに公開され、話題を集めています。
『ローマの休日』(1953)で若干24歳にしてアカデミー主演女優賞を受賞、革新的な存在でスターへの道を駆け上がった彼女の本当の生涯は、きらびやかさとは正反対のものだったと言います。
世界中から「愛された」彼女の光と闇。今でも私たち中で生き続ける、その理由とはーー?
前回ご紹介したトークイベントに続き、映画の魅力を語ります。
美しすぎて涙が出る……女優全盛期のオードリー
一世紀に一人と言われる大女優、オードリー・ヘプバーン。
女性なら、きっと一度はオードリーに憧れたことがあるのではないでしょうか?
美しい人はたくさんいますが、その中でも圧倒的に強烈な印象を与え、その美貌と愛らしさで世界中の人を魅了する。その魅力は、時代を超えて伝説と化しています。
そんな彼女を再びスクリーンで観られると聞き、すぐに映画館へ足を運びました。
映画の前半は、『ローマの休日』を皮切りに、スターへと駆け上がるオードリーの女優全盛期の姿が存分に披露されます。それはもう、息をするのも忘れるほどの美しさ。「本当に同じ人間なのだろうか......?」と感じるほど輝くその姿に、思わず目が潤む瞬間が何度もありました。
まさに“永遠の妖精”です。
彼女はとにかく表現力に優れていて、被写体として才能に溢れていたそう。
仕事に対しても常にプロフェッショナルで、映画にしてもファッションにしても、その「見せ方」を本能的に理解し、歴史に残る作品を多く残していったのだそうです。
その極めて特別な才能について、多くの近親者の声を聞けるのも非常に興味深いものでした。
当時の「白人・ブロンド・お色気」というハリウッドの常識の中で、オードリーが世界に新しい「美の基準」を広めた様子は胸が熱くなります。
生前は明かされなかった、オードリーの「闇」
しかしながら、本作品のメインテーマとなるのは、オードリーが生前には明かさなかったという「闇」の部分。
その人生が波乱万丈だったことは何となく知っていましたが、この映画では「男運がなかった」「父親との関係を克服できなかった」など、オードリーの生前には詳しく明かされなかったプライベートが赤裸々に公開されていました。
幼少期の悲惨な戦争体験、二度の離婚、流産、夫の浮気に、パパラッチへのストレスなど......さらには、自身の外見にもコンプレックスを抱いていたというので驚きます。
なぜオードリーほどの女性がこれほど多くの問題を抱えるのか。特に結婚生活においては、パートナーとの幸せが長く続かずに苦しむ姿が不思議でなりませんでしたが、その原因となり、オードリーの人生に大きな影を落としたのが“父親の存在”だったと言います。
歳の重ね方が素晴らしい……伝説の女優オードリー・ヘプバーンの生涯
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