誰だって「見えない未来」は心配になるもの


はななんさん、こんにちは。今回は長年のお悩みを打ち明けてくださり、ありがとうございます。「先のことを心配して今が楽しめない」と言うはななんさんですが、きっと多くの人が似たような不安を抱いたことがあると思います。今はネット記事などで、成功者とされる方の経験談や、活躍している人の話を目にする機会も増えていますから、誰かの成功と自分の人生をつい比較してしまうのも、はななんさんだけではないはず。

ただ、私が心配になったのは、はななんさんが時に、これから人生で起こることや、自分の終わりがわからないことが不安で、「早く人生を終わりたい」とまで思ってしまうことです。

この先の人生に起こることがわかる人は誰ひとりとしていませんし、先がわからないことも人生の面白みのひとつですよね。もしも「先がわかる人生」を歩めるとしたら、はなさんさんはどうでしょうか。不安は少なくなるかもしれませんが、毎日が味気ないものになるとも思いませんか?

 


「期待値」が高いほど、不安も落胆も大きくなる


先のことへの不安や心配――その原因をはななんさんのお悩みから辿っていくと、そこにはもしかしたら、「自分や未来への期待値の高さ」があるのではと感じました。これから直面するであろう出来事に対して、期待値が低ければ「まあなんとかなるさ」とそれほど不安になることはないと思います。ですが、期待値が高ければ高いぶん「うまくできなかったらどうしよう」という不安も生まれやすくなります。

自分や未来への理想が高かったり、完璧にやろうとするからこそ、「そうならなかったとき」に想像を巡らせてしまい、今への集中力が削がれてしまっているのかもしれません。

あなたは「生きるモチベーション」が高い人


はななんさんに対して、自分や未来への期待値を下げましょう、と言いたいわけではありません。それはあなたの短所ではなく、長所だと思うからです。

想像したような結果が出なくても、足が遅いと自覚されていて「走るのが速くなりたい!」と陸上部に入るのは、とても勇気が要ることです。ご自身のご病気が体型に関係していることも、ダイエットで理想の体重を達成するほど努力したからこそ、見つけられたのかもしれません。受験のことを例に挙げて、「チャレンジをあえて避けてきた」とおっしゃいますが、受験で安全な道を取ることだって、決してネガティブなことではありません。

私にはむしろ、はななんさんは「チャレンジしてきた人」「チャレンジしたい人」に見えますし、いつでも一生懸命で、生きるモチベーションがとても高い方だと感じます。そんな魅力的なあなたに、「期待値に達することができなかった→落ち込んでしまう」という法則ができてしまっているとしたら、それはとてももったいないことです。