ファッションエディターの松井陽子さんが、手持ち服をリフレッシュしてくれるジュエリーを紹介します。


皆さん、こんにちは。
お変わりなくお元気ですか?


梅雨を過ぎ越せば、夏! というのは、毎年のお楽しみ。

……今年のこのお天気は一体どうなのでしょうか。

連日のように照りつける陽射しのもと、暗くて重たい雲のことも、うすら寒い雨の日のことも、すでに遠い日の記憶のようになっています。7月、8月、夏の本番はどんなことになっているのだろう。


いきなりやってきた、今年の夏。見事に装いの準備もできていません。
毎年のようにその夏の相棒となるドレスを選ぶのですが、それもまだ。

つい先日、夫と箱根の温泉に行くことになり、さて何を着ていこうかとクローゼットの前で考えてしまいました。

結局選んだのは、数年前に購入したマディソンブルーのコットンリネンのカシュクールワンピース。手元のジュエリーを新しいものにしてみたら、着こなしの印象がリフレッシュされたようで新鮮な気分に。一気に旅気分も上々!(笑)

 
 

青リンゴとも新緑とも例えられる、清々しいグリーンのストーンは「クリソプレーズ」。『Bororo(ボロロ)』のRock Ringです。

 

そして、シルバーのバングルと、シルバーチェーンと繊細なゴールドカラーの4つのリングがセットになったシリーズは『フィリップ オーディベール×大草直子』のユナイテッドアローズの限定アイテム。手持ちのゴールドリングともすんなりと馴染むので、アクセサリーは気分のままに自由に重ねたい私にぴったり!

 
 

bororoを知ったのは、少し前にオンラインストア「ESCAPERS(エスケーパーズ)」のwebマガジンで取材をしていただいた際のこと。天然石を扱うbororoは、デザイナーご自身が遠く世界を旅し、探検隊さながらに石を集めているという話がとても印象的だったのです。

実際に見せていただくと、その佇まいはとてもモダンで、有機的なのにどこかシャープ。凛とした存在感にぐいっと引き寄せられ、bororoというブランド名の響きとともに、その時の第一印象が心の中に残っていました。

 

このリングも旅するように巡り巡って私の前に現れ、直感的に選んだもの。そのストーリーも含めて、とても気に入っています。

指に乗せると、鮮やかでどこか吸い込まれるような深さが。そこに自然が現れたような不思議な感覚です。手元にもシワが出てきた、ちょうど今の年齢の私にしっくりといい感じ。


そして、『フィリップオーディベール×大草直子』のアクセサリー。清涼感のあるシルバーの輝きは、暑い季節に最適です。さりげないのに目に留まるデザインで、つけるだけでコーディネートがキュッと締まる気がします。

華奢な4つのリングが1セットに。手首に寄り添うデザインのブレスレットは、シンプルなのにモード感があって印象的。小さな巾着袋にはシルバーチェーンとプレートが。持ち歩きたくなる可愛さもお気に入り。

手元のアクセサリーを変えるだけで、気分まで変えてくれるのは本当に不思議です。体の中の小さなパーツでも、手の仕草が、顔や全身の印象さえ変えてくれるのだから。手元を飾るということは、自分を飾ることであり、大切なプレゼンテーションだとつくづく思いました。


この日行ったのは、富士屋ホテルの隣にある「旧御用邸 菊花荘」。ずっとずっと気になっていたのですが、思いついたら早い!(笑) 前日の夜中に決めて、翌日午前中に出発です。


皇室の宮ノ下御用邸として建てられた歴史のある建物で、一歩入ると、そこは流れる時間も空気感もゆったりとしていて、まさに非日常。檜のお風呂はお湯も素晴らしく、そして丁寧なお料理は口にも目にも楽しく、味わい深いものでした。


自宅から1時間もかからずに行ける箱根は、我が家にとってお馴染みだけれど特別な場所。日帰りのショートトリップでしたが、最高の気分転換になりました。
 

それではまた2週間後に。
Good day!!

松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628

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