劇団☆新感線がこの秋に満を持して上演するのは、日々のネガティブな気分を蹴散らしてくれる最大級のエンターテインメント! あの『薔薇とサムライ』の続編が12年ぶりに上演されます。

【古田新太×天海祐希】「寄らば大樹の陰」「勝ったも同然」。互いに信頼と安心でつながり続けた12年_img0
 

天海祐希さんを迎えて2010年に上演された『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』は、古田新太さん演じる石川五右衛門が大暴れをするストーリーが人気の『五右衛門ロック』シリーズの作品です。ちゃらんぽらんに見えながらも、常に弱きを助け強きをくじくスーパーヒーローの五右衛門が、なぜか17世紀のヨーロッパで天海さん扮する女海賊・アンヌと出会い、悪党を一掃していくという疾風怒濤かつ痛快無比な展開に加えて、天海さんが男装をはじめとした数々の衣装を着こなしたことも話題となり、チケットが早々にソールドアウトした超話題作でした。

今回上演されるのは、その続編。『薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-』というタイトルで、主演はもちろん古田新太さんと天海祐希さん。さらに劇団☆新感線に初参加の若手俳優さんたちを引き連れ、満を持して五右衛門とアンヌが帰ってきます。そこで、石川五右衛門を演じる古田新太さんとアンヌを演じる天海祐希さんのおふたりにたっぷりとお話を伺いました!

 


古田さんは神様! 最初に会ったときからその印象はひとつも変わっていない


会見でも「オリンピックイヤーのように4年ごとに劇団☆新感線に出演させていただいています」とおっしゃっていた天海祐希さん。外部の公演などを含めると共演数もかなり多く、天海さんが宝塚歌劇団に在団中から大ファンだったという古田新太さんとは【盟友】と言っても過言でない関係性です。

まずは12年ぶりに“薔薇サム”の続編が上演されると聞いたときの印象と、前回の思い出について伺いました。


天海祐希さん(以下、天海):「薔薇サムになりました」と言われたのではなく、「こういうふうにしたいんですけどどうですか?」って聞かれたんです。だから、「私、前ほど体力ないかもですけど、それでいいんですか?」って(笑)。会見でもお話しましたが、「コロナ禍でこんな状況なのでパッと明るく、新感線としてもRシリーズ(※)でドンと行きたい。吹っ飛ばすくらいの元気なものって“薔薇サム”がいいんじゃないかと思った」と言われたら、もう嫌だって言えないですよね。「確かにそうかも」と思いましたし、それに呼んで頂けるのはありがたいと思いました。
※Rシリーズは舞台に生バンドが入る、音モノのシリーズ

古田新太さん(以下、古田):まず、「ゆりちゃん(※)、イイって言ってんの?」って聞きましたね。一応確認して、ゆりちゃんがいいなら全然付き合いまっせ! って感じでした。
※ゆりちゃんは天海さんの愛称

天海:12年後にやるなんてまったく思っていなかったし、前回のことはあまり覚えてないんです……(笑)。思い出と言えば、楽しかったな〜。着替えが大変だったなぁってことくらい?

古田:オイラも全然覚えてないんだよなぁ。

初演では、天海さん扮する女海賊・旋風(つむじかぜ)のアンヌ=アンヌ・ザ・トルネードが舞台に姿を現した瞬間、客席全体からワーッと歓声が上がったほど。古田さんのハマり役ともいえる石川五右衛門とのコンビネーションは抜群でしたが、アンヌというキャラクターの印象は?

【古田新太×天海祐希】「寄らば大樹の陰」「勝ったも同然」。互いに信頼と安心でつながり続けた12年_img1

 

天海:一本芯の通った、とてもカッコいい女性だと思います。

古田:もう、そんなのカッコいいに決まっているじゃないですか!(笑) 中島(かずき)さんといのうえ(ひでのり)さんが、「ゆりちゃんのファンが喜ぶに決まっているじゃん」って感じでつくってたしね。前回、女王様から海賊の格好まで、あれだけたくさんの衣装を着てもらって、さらに男装もしてもらったわけで、そんなのやってくれる機会なんて、うちみたいなコスプレ劇団しかないでしょ? 昔からのゆりちゃんファンはそれはもう大喜び(笑) 。

天海:ありがたいことです、本当に。私は古田さんが演じる五右衛門と同じ板の上に乗れるというのがとても嬉しくて……。一緒に舞台に立ったときの古田さんの登場のカッコよさとか迫力とか。もう本当にすごいんですよ!

次ページ▶︎ お互い冷静なタイプの役者。だから、どんな関係の役を演じても楽しい

古田新太さん&天海祐希さんの写真をまとめて見る!
▼右にスワイプしてください▼