性犯罪の中には「隠しカメラで裸の写真を撮られ、ネット上にアップされた」「席を立ったときに飲み物に睡眠薬を入れられ、意識が朦朧としているうちに性的な行為をされた」「コンドームに穴を開け、妊娠させられた」など本人が知らないうちに被害にあってしまうケースも、よくあります。本当に許せません。もちろん、そんなことをする人はごくわずかですが、みなさんだって、いつそういう目にあうかは、わからないのです。決して他人事ではありませんよ。

親しい関係であっても性暴力や犯罪は存在しますが、特に気をつけたいのは、マッチングアプリなどで、まだよく知らない相手と会う場合。過度に疑えば相手だっていい気はしないから、露骨に疑いをかけたり、態度にあらわすのはよくないけど、席を立ったあとは飲み物に手をつけない、コンドームは自分で用意するなど、最低限の自己防衛は必要やで。

望まない妊娠をしたときに、からだに負担がかかるのは絶対的に女性。自分のからだは、自分で守りましょうね。
 

「セックス=幸せ」ではない

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「セックスすると女性ホルモンが増える」なんて堂々とあおるメディアがありますが、そういった特集を見るたび、私はため息が出るのです。

恋愛やセックスで感情が昂れば脳内ホルモンといわれるドーパミンやオキシトシンは出ますが、それは女性ホルモンとは、まったく別物。女性ホルモンは自身の意志で増減できるものではありません。だから「セックスして増やそう!」なんて、できるわけがないのです。

ほかにも、セックスしないとヒゲが生えるとか、オス化するとか、女じゃなくなるとか……デタラメのオンパレードやないか! こんなデタラメを鵜呑みにしていませんか? 「女性ホルモンのため」「女性でいるため」という思いこみで、したくないセックスをしたり、焦って「本当にしたい相手」以外で初めてをすませたり……。そんな人はいないでしょうか。