「気が強い嫁」と言われたって構わない


それに同居しているならおさら「いい嫁」を演じていては疲れてしまいます。少し残酷なことを言いますと持病があって、収入的にも、1人で暮らせないのはお母さんです。一緒に住んでくれている長男夫婦への感謝の気持ちをあなたに向けないのであれば、お母さんは1人暮らしをすすめられても仕方がない立場なのです。

しかし、喧嘩するのではなく「このお皿に盛り付けないで」と言われたら「ありがとうございます。ただ私はこれがいいんですよね〜」と受け流す。「この料理は苦手」と言われたら「じゃあちょっと今子どもの面倒みるんで、お義母さん作っておいてくれます?」とお願いするなど、お母さんの意地悪を“暖簾に腕押し”“ぬかに釘”的に受け流す気の強さでやり過ごす努力をしてみましょう。お義母さまが旦那さんに泣きついて相談するくらい「気が強い嫁」になっても構いません。

積極的に揉めごとを起こせと言っているわけではありません。あなたが小言を言われ我慢し続ける姿をお子さんたちに見せていると、お子さんに影響がないかも気になります。相手が身内であれ、母の立場・自分の居場所を守るために、時には戦わなければならない時もあるように思うのです。

 


「ああ言えばこう言う」をイメトレする


出産後の疲労が溜まっていて、今はお義母さまと真っ向勝負する気力が湧かないなら、小言に対する切り返しをいくつか考えてみるのも1つの手です。「ああ言われたらこう言おう」とシミュレーションしておくことで、咄嗟のジャブも出しやすくなります。お義母さんに「1本取られた!」と思わせるべくいかにツッコミを入れるか、少し楽しみながら考えてみるのもいいのではと思います。

お子さんを抱えながらもお義母さんの同居を受け入れたあなたは、とても思いやりのある方なのでしょう。ですがここからは「暖簾に腕押し」の鈍感さと、「物言う嫁」の心の強さを鍛える時期にあると思います。この家の中心はあなた。そのことをまずお義母さんに理解させることで、きっと状況は好転していくはず。聞かずに受け流すという器用さと、しっかりとした自分というものを持って、ストレスで自分をすり減らさないように上手に生き抜いてください。あなたにとって家が居心地のいい場所になり、いつでも笑顔で過ごせる日がくることを、私も祈っています。

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取材・文/金澤英恵


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