これって「ジェンダーの問題」なんじゃないか

 

筆者の同世代の友人に、ジェンダーの問題を全く考えたことがない、さらに「自分はどちらかというと保守的」だと自認する子がいます。筆者はかなりジェンダーの問題に敏感なタイプなので、会話をしていると考え方が食い違うことも多々あります。

その友人に自分の考えを伝えると「え、そんなの少数派でしょ」と言われて落ち込むことも多かったのですが、つい先日そんな友人から「ジェンダーの問題についていろいろ教えてほしい」という連絡がきました。

 

話を聞くと、職場の男性上司の悩みを聞いてあげたら好意があると勘違いされ、アプローチされたり、手を握られたりして困っている。飲み会などでも、若い女性の自分だけがいつもプライベートな質問ばかりされてモヤモヤする。いままで考えないふりをしてきたけど、あなたの話を聞くうちに、これって「ジェンダーの問題」なんじゃないかと思えてきた、ということでした。

さっそくいくつか参考になりそうな記事のリンクを送り、本も何冊か勧めたところ、「いままでいろいろ我慢してたけど、これって社会全体でよくあることなんだと気づいた」と連絡がきました。

女性だから名字を変えて当たり前。
パートナーのための料理をして当たり前。
仕事より家庭を優先して当たり前。

そんな刷り込みにモヤっとすることってありませんか?

令和になっても、かつ20代の若者の間でも、やっぱり性別による役割分担意識は根強く残っています。「そういうものかな?」とつい我慢したり諦めてしまうこともありますが、感じた違和感をないものにせず、周りに「これっておかしくない?」と、時には吐き出していけたらいいなと思います。

筆者もこの次に「おふくろの味強要系男子」や「みそ汁濃度オーダー系男子」に遭遇したら、「あなたがお母さんにレシピ教ってみたらどう?」「料理上手なんだから、彼女にみそ汁作ってあげたらいいじゃん」と言ってみようと思います。


文/ヒオカ
構成/金澤英恵

 

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