攻撃的な人に突っ込まれる隙を減らしていく


攻撃的な人は、少し文章が長くなることで、突っ込みを入れてくる可能性が高くなります。ですから、先ほど解説したように、一番言いたいことにだけ的を絞って、短く、繰り返し何度も伝えたほうがいいでしょう。ひるんだり、おどおどして言いよどんだりすると、攻撃的な人からは余計に突っ込まれやすくなるため、態度にも注意が必要です。毅然とした態度ではっきりと意思表示をしましょう。

 

 「わたしは、○○については、△△のように考えています」
 「これは、ぜひ進めたい案件です」
 「現場にいるわたしの意見としては、○○のようにしたいのです」
 「わたしが今回お伝えしたいことは、まずはやってみたいということです」
 「まずは、わたしの業務の見直しをしてほしいということです」

短い言葉で端的に伝える練習をしておくことをおすすめします。

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どうしても受け入れてもらえないときは、引き際を判断する


相手が攻撃的な場合、こちらの話を遮ってくることも考えられます。相手が話をしていても、かまわず自分の持論だけをかぶせて言ってくることもあるでしょう。そのときには、こちらが落ち着いて、

 「まずは、最後までわたしの話を聞いてください」

とお願いしましょう。また、感情的に責めるようなことを言ってくる人もいます。たとえば、何かお願い事をしたときに、

「こっちは忙しいんだから、無理に決まっているじゃないか! なんでこちらの都合も考えないかな!」

と感情的に責めるような言い方をされる場合は、責める言葉には反応しないようにしつつ、

 「そうですよね、たしかにいまは忙しいですよね」

と一度受け入れてから、

 「どうしたらできるかについて、考えてみませんか?」

と解決方法に話を持っていくといいでしょう。相手との関係性にもよりますが、これ以上は無理だと思ったときには、自分で引き際も見極めましょう。もしも思う通りの反応がなかったとしても、

「わたしが、○○だと思っていることは相手に伝えた」

というゴール設定を事前にしておくことで、自分のタイミングで「引く」という選択もできます。どうしても行動してもらわなければいけないことについては、

 「どうしたらお引き受けいただけるのかを一緒に考えたいのです」

といったように、もう一押しする必要があるでしょう。