ZARAのジャケット④9年前はネイビーのダブル × 金ボタンをセレクト
2014年4月11日、ニュージーランドを公式訪問中、オークランドに隣接する港にて。ジャケット、スキニー/ZARA ボーダーTシャツ/ME+EM 靴/スチュアート・ワイツマン 写真:アフロ
これは、遡ること約9年前のキャサリン妃ファッション。当時、ジャケットといえばネイビーというくらい、テーラードでネイビーのジャケットがキャサリン妃の鉄板アイテムでした。ボトムにはスキニー、インナーは白やボーダーといった、シンプルかつ爽やかなものを合わせるのが基本のスタイル。今見ても古くは感じないところが凄いですね。
最近の定番ジャケットと比較すると、この頃はシルエットがコンパクトでよりフィット。最近のジャケットは肩パットが必須で、ややオーバーなサイズ感が特徴です。
このように時代やトレンドに合わせて、少しの変化は見られるものの、とはいえ基本はベーシックなデザインや色。忘れた頃にふとまた、新たな着こなし方で着回しをされる可能性が大ありのキャサリン妃です。
ZARAのジャケット⑤鉄板の白のシングルテーラード
2017年6月16日、ロンドンにて、セーリング関連の公務。 ジャケット/ZARA ネイビーのマリンパンツ、靴/J クルー 写真:James Veysey/Camera Press/アフロ
これは2017年のキャサリン妃ファッション。2016年にデビューして以来、最近に至るまで頻繁に着回されてきたZARAのジャケットですが、テーラードはやはり鉄板。しかしこれはシングルの一つボタン。ゴールドがアクセントになった、少しカジュアル感のある印象です。
そのためパンツと合わされることが多く、色もネイビーや黒と言ったダークカラーが基本。まさにお仕事スタイルに使いやすいジャケットといえるでしょう。
ウエストにはカーブが効いていて、腰骨あたりのショート丈と、全体的にコンパクトに見えて、しかもスタイル良く見せてくれるジャケットは、今も昔も変わらないキャサリン妃の鉄板アイテムです。
ZARAのジャケット⑥ロング丈が新鮮でおしゃれ!
2022年6月8日、ロンドンの児童支援の慈善団体を訪問。 ジャケット/ZARA パンツ/ローラン・ムレ トップス/不明 ピアス/キキ・マクドノー バッグ/マッシモ・ドゥッティ 写真:代表撮影/ロイター/アフロ
最後、こちらは昨年(2022年)のキャサリン妃ファッションです。それまでジャケットといえば必ずと言っていいほど、テーラードが基本でしたが、初めて立ち襟のロング丈を選ばれました。
ZARAでは定番的ともいえるデザインだけに、キャサリン妃にもとてもお似合いに。昨今のシャープでモードなイメージへのシフトチェンジも手伝ってでしょう、エクリュ+黒のモノトーンコーデが、凛としてスタイリッシュな皇太子妃に見せています。
信頼の愛用ブランドで、なおかつコスパブランドだからこそ、新たなデザインにも挑戦できるというもの。キャサリン妃が同意見であったかどうかは定かではありませんが(笑)、少なくとも、デザインに対してリスクを追うより、手堅く同じデザインを好まれるキャサリン妃が、新デザインに挑戦されたことは素晴らしいですね。
今後も、大好きなジャケットの着こなしは勿論、進化したジャケットスタイルにも期待します。
構成/高橋香奈子
前回記事「キャサリン妃コーデに学ぶ「季節移行期のファッション」【今買って春までずっと使えるニット】」はこちら>>
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