自分に嘘をつかずに世界を広げていきたい


ーー松本さんにとって2023年は30代のラストイヤーですが、40代になったらどんな女性を目指したいですか?

松本:もうすぐ40歳になるのに、自分が想像していたよりも成熟していなくて焦っています。でも、無理して大人っぽくなりたいとは思いませんし、世間を見渡しても、私が素敵だと思う年上の女性は「自然体で飾らない人」。そうなるためには、仕事でも私生活でも「こうしなきゃいけない」という思い込みを捨てて、誰かの真似をするのではなく、自分らしく楽しむのが一番ですよね。

 

私の場合、消しゴムハンコのような「自分しか得しない自分のための趣味」がたくさんありますし、キラキラしたライフスタイルを送っているわけではないのですが……。それもコツコツ続けていると、面白がってくれる人が増えるんですよ。そうやって、今後も無理をせず、嘘をつかずに自分の世界を広げていくことができたら幸せですね。「こんな生き方もあるのか!」と、今回のフォトエッセイがなにかのきっかけになったら嬉しいです。

 

<新刊紹介>
『松の素』

定価:1980円
発売日:2023年02月25日
判型:A5判
ページ数:128

SNSでは明かされていなかったプライベートのエピソードや、「消しゴムハンコ」や「イラスト」「ししゅう」など、多趣味な一面や仕事への想いなどが本人の言葉でたっぷりと想いが綴られている。フォトパートでは、プライベート感あふれる撮り下ろし写真、自ら撮った撮影現場での舞台裏カットなど貴重な写真を多数掲載。松本若菜を作り上げてきた形のあるもの、形のないものがまとめられ、まさに「松本若菜の素」を集約した一冊に仕上がっている。


写真/岡田健
取材・文/浅原聡
構成/坂口彩