<かけ算7>
保育士×登山ガイド=安心&充実&楽しいひとときを提供する登山ガイドへ

“保育士“が持つ多彩なスキルはどう生かせる?「経験とスキルのかけ算」で見つける「私の次の道」_img0
写真:Shutterstock

一定の体力と、感じ良さなどの人当たり、体調などを観察し察知する力という組み合わせが、実は保育士と同じなのが登山ガイド(レベルにより案内できる範囲などが決まっている、資格制度があります)

さらに、自然環境や登山の道具、流行など幅広い知識についてアップデートしていくことも必要なので、学びのスキルがある保育士に向いていると言えます。
登山は山に登るだけではなくオフの時間も重要。休憩時間や宿泊先での楽しみ方に、レクリエーション的な知見も活かせるでしょう。また、顧客の要望と実現可能な行程をすり合わせたりする、調整力も活用できるスキルです。

子どもを連れて登山するのに不安を持つ親もいると考えられ、そういった家族に同行する『登山保育士』といった新しいスタイルの仕事にも一定のニーズがありそうです。

 

<かけ算8>
保育士×トリマー=人とペットの関係を一層良くするトリマー

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ペットに対しての対応も、飼い主に対しての対応も、コミュニケーション能力が活きる仕事がトリマーです。保護者の気持ちに寄り添える保育士のスキルで、飼い主の気持ちや悩みに寄り添った対応ができるのではないでしょうか。

もちろん手先の器用さも重要な要素なので、保育士のスキルに重なる部分が多いと言えます。

さらに流行などについての知識をアップデートしていく必要もあります。
保育士のスキルを活用することで、学び続けながら、それを技術として発揮し、ペットと飼い主の関係をよくする、素敵なトリマーになれるのではないでしょうか。

<かけ算9>
保育士×リハビリ=歩みをやさしく見守るリハビリ職

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あえて手を出さずに見守る事が必要なのがリハビリ関連の仕事で、相手をよく見て対応する保育士のスキルや、仕事のスタイルが活かせます。リハビリの一環で簡単なものづくりや手作業を行うことも多く、手先の器用さも重要なポイントです。

さらには会話の内容だけではなく、語られない本音や体調を見極めるには高いコミュニケーション能力も必要。また、医師や介護職など他の様々な関係者とのチームプレーとなるので、その中で調整力も発揮できるでしょう。

なお、子供相手に頻繁に動き回る保育士に比べると、リハビリの場面では長距離の移動や激しい運動は少なめになるため、体力面でも長く働きやすい環境と言えます。待遇面でも、医療関連の職種ということで、一定の安定収入が見込めます。

このように、保育士のスキルには、他の仕事でも活かせるものがいっぱいあります。でも、スキルを棚卸しして、いろんなかけ算とキャリアパスを考えた結果、やっぱり子どもが好きと気づいたら、それもいいんです。保育士として経験を積んでいくとしても、これまでとは違った場で活躍するとしても、スキルに注目していれば違った毎日が見えてきます。

一人ひとりの経験は自分だけのもの。ご自身で大事にしてきたこと、得意なことを振り返ることで、さらに新たな「かけ算」が見つかることでしょう。


<今回のまとめ>
保育士のスキルや経験を活かして、生業の「かけ算」を考えるポイントはズバリ、
「子ども相手だけにとらわれないこと」にあり!

子どもが好きだったりといったことが、保育士になるきっかけだったかもしれませんが、そこで身につけたスキルは幅広く活用できるもの。

自分の棚卸しをすると、結果的に子ども向けの仕事へのこだわりに気づいたとしても、キャリアの新しい展開を考えられます。

まずは、棚卸ししてみませんか?


>>>次回の「経験とスキルのかけ算ドリル」は?
次回は「アパレル販売職」のスキルと経験を活かしてどんな道がつくれそうか、考えていきたいと思います。お楽しみに!

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構成・文/市岡光子