「いい思い出にしたい」からおしゃれする

 

冒頭の推しのオフ会の話に戻ると、オフ会に限らず、特別な場所に行くのに一番テンションが上がる格好で行きたいと思う人は多いのではないかと思います。

 

筆者も好きなアーティストの個展に行く時、メイクも服も気合が入ります。それは好きなアーティストが在廊しないとわかっていても、です。また先日推しのライブビューイングに行った時もやっぱりお気に入りの服で行きました。

別に知り合いにも会わないし、誰に見られるわけでもなくても、やっぱり大事な予定にはテンションが上がる格好で行きたいと思うんですよね。

それは「場」へのリスペクトもそうですし、何より筆者自身が「いい思い出にしたい」という気持ちが強いからなんです。

女性のファッションやメイクに関して、何でもモテに回収されてしまうのは、正直息苦しいなぁと思います。

異性ウケ、もっと言えば他者の視点を介在しない、「自分のテンション上げる!」というシンプルな動機で服装やメイクにこだわる人もいるという当たり前すぎる事実が、もっと認知されてほしいものです。



写真/Shutterstock
文/ヒオカ
構成/金澤英恵

 

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