料理を作る人が無理をしない、それでいて「とっておきの一品」が作れるレシピで、私たちの食卓をサポートしてくれるタサン志麻さん。そんな志麻さんを主夫として支えるのが、フランス人のタサン・ロマンさんです。ちなみにロマンさんは、志麻さんの15歳年下。最初は、歳が離れたロマンさんからの猛アタックに戸惑ったという志麻さんですが、交際・結婚・出産を経験する中、お互いを尊重し合えるかけがえのないパートナーになったといいます。
仕事と家庭、そして育児。その役割分担に男女は関係ない。そんなパートナーシップのあり方を力まず、包み隠さず見せてくれるお二人の共著『この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合』から、二人が考える“夫婦のコミュニケーション”について、特別にお届けします。
家族のお悩み相談はママ友よりも、パートナーに
タサン志麻さん(以下、志麻) 「家族会議」ってうちはやったことないよね。
タサン・ロマンさん(以下、ロマン) うん、毎日話してたら会議しなくても相手が考えていること、分かるから。
志麻 普段からたわいのないおしゃべりをしているから、その延長で大事な相談もできる気がするよね。「今度、こういう仕事を受けようと思うんだけど、どう思う?」とか、テレビを観ながらたまたま映ったシーンを見て「ねぇ、こんな暮らしもいいよね。今は無理だけど、いつなら実現できるかな」とか。
ロマン 子育てで何かうまくいかないことや困ったことが起きたときにも、まず相談する相手は志麻。志麻も私に意見を聞いてくれるでしょう。
志麻 そうだね。まず自分たちで話し合っているかも。
ロマン 一番身近な家族に相談するのが自然だと思うんだけど、保育園のママ友に話を聞いていると、最初にパートナーに相談する人は少ないみたい。ママ友か、自分の母親に相談する人が多いみたいなんだけど、まずは一緒に子育てをしているパートナーと話し合うことも大事だと思う。
志麻 それができるのも、普段から小さな出来事を共有しているかどうかが関係しているのかもしれないね。「今日は保育園でこんなことがあったらしくてね」とお互いに話して、聞き合う。1日が終わる前に少しでもそんな会話の時間が持てるといいよね。うちの場合は、夕食がその時間になっているね。
ロマン うん、だから家族でゆっくりごはんを食べるのは大事なんだよ。
【写真】タサン家の朝ごはんは、ロマンさんが作る「フレンチトースト」も定番!
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