「国際女性デー」は、周囲の編集の方には「これぞ渥美マター」と思っていただいているようで、原稿の依頼を結構いただきました。
mi-molletでも編集の山ちゃんからお願いされた本数を越えて、あれもこれもと書かせていただき、嬉しい限り。
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最近始めた韓国ドラマのポッドキャストでも「そうだ、それっぽいネタを」と、リベンジポルノから始まる『車輪』というドラマを選び書くことに。
「リベンジポルノ」とは、主に男性が女性の裸やそれに近い写真や動画を「拡散する」と脅迫するというデジタル性加害です。でもって、なんとなく、ふと、Google様に「リベンジポルノ」と入れて検索。そしたら「リベンジポルノならおまかせを!」という弁護士や弁護士事務所がザクザク出てきて、おお、頼もしいな! と思ったわけですがーー心底びっくり&ガッカリしたのは、そのほとんどが「起訴に持ち込ませないために!」とか「無罪を勝ち取った!」みたいなのばっかりだったことです。
つまり被害者が訴えるのを手伝うんじゃなくて、8割がたが加害者側を無罪に! という弁護士だったわけですね。よく考えたら検索で出てくる弁護士のほとんどが男性なんで、そういうことになっちゃうわけでしょうか。
さてそんな国際女性デーの2日前、私は2年に1度の婦人科とマンモグラフィーの検診にいっていました。自治体の無料の検診が3月いっぱいまでで、ギリで滑り込んだわけですが、なんでギリになったかって言ったら、そりゃあんまり好きじゃないからです。
女性であの検診を「オッケー、ウェルカム!」と思っている人はまずいないだろうと思います。独特の内診台は、かつて私が若い頃は、普通のベッドのバージョンと、歯医者さんの椅子に似たバージョンとあった気がしますが、最近の歯医者さんの椅子の全自動化されためっちゃ大きいバージョン、みたいな感じで、座るとウィーンと自動で脚をひらかされます。
想像するにこの進化は主にお医者さんの不都合解消を中心に生まれたもので、内診それ自体の不快と不安は何も変わっちゃいません。
特に今年は2月の半ばから後半に、婦人科の内診にまつわるあれこれで、こともあろうに性教育YouTuberを名乗る男性高校教師と産婦人科の男性医師が、誰かこいつらから免許をはく奪して、みぐるみ剥いでぐっちゃぐちゃっと丸めてマリアナ海溝の奥深くに沈めちゃってくれませんかねと思わせるような発言で大炎上していて、いつも以上に不安を覚えていた、わけですが。
結論として言えば、この日の婦人科検診は、まったくもって不快を覚えることはありませんでした。それはひとえに、私が選んだ検診センターがものすごく繊細に患者さんを気づかっていたからです。
ツイッターでの内診台の炎上に関しては、そこから「内診で一番イヤなこと」の意見が百出していたのですが、「内診台に強制的に脚を開かされること」と同じくらい多かった意見(私の印象として)は、腰の位置に降りているカーテンです。私の記憶が確かなら大昔はあのカーテンはなく、それはおそらく「診察する(主に男性の)先生と顔を合わせるのが嫌だ」という羞恥心と、内診で入れる「金属製の器具を直接目にするのが怖い」という恐怖心を和らげるために登場したもの、「現実を見たくない」という昭和的発想の産物だと思うのですが、今はそれを悪用した(おそらく今までも起きていたであろう)史上最悪にキモい性加害が表面化し、「あの向こうで何をされるかわかったもんじゃない」という時代です。
そういうわけで「これ意外とチェックポイントなのではないか」と思いながら私は内診室に入ったわけですが、そこは「ウィーン」な内診台はあるけど、診察中はカーテンは完全に脇によせてありました。閉められたのは、人前でやるにはちょっとこっぱずかしいパンツの着脱の時だけ。
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