髪にうねりやくせが出たら「ボリュームが出た」というマインドに変えていく。コームは使用禁止!


そしてもう一つのテクニックは、「くせを生かしてかわいくまとめる」というもの。

「ただ降ろしている状態でうねりを感じさせないのは難しい。ハーフアップで巻き込むのがおすすめです」と、長井さん。「くせが後ろの方に出ている時はアップスタイルに、上の方だったらハーフアップにしてみましょう」。

 

まとめる時は、髪につやが出るオイルやバームを使います。「ザ・プロダクト」の商品やスタイリング剤「ダンスデザインチューナー」などが長井さんおすすめのアイテムです(※編集注:前ページに商品詳細情報掲載)。

 

「髪につやがあると七難隠します。うねりやパサつきをつやが抑えてくれます」と、パワーワードをおっしゃる長井さん。

たしかに髪につやが出るだけで5〜10歳くらい若く見える効果が。バームやスタイリング剤はくせ毛を巻き込むのにも役立ってくれるそうです。

「巻き込みカモフラージュ作戦です。髪にうねりがやくせが出たら、ボリュームが出た、というマインドに変えていきましょう」

髪がぺたっとしていると淋しそうに見えてしまいます。ボリュームだとポジティブにとらえることで、くせやうねりも生かせそうな希望が芽生えます。そして憧れのニュアンスヘアでこなれ感が醸し出せます。

「くせ毛はまずボンバーにしてさらにボリュームを出します。結ぶと決めた日はボサボサにしていただきたい」

と、大胆に髪を乱して、そのあと無造作にハーフアップ。髪の流れが交錯して、白髪もうやむやにできそうな……。

 

「寝ぐせがつきまくった日は、こっちへ持って行ったほうが良い。モサモサを生かしましょう」

 

ハーフアップは、つい女子アナのようにきっちりまとめたくなってしまいますが、「コーム禁止。コームを使うとぺたんこまっしぐらです。手ぐしでボンバーに空気を入れましょう。膨らんだ部分がこなれたフォルムを作ります」と、長井さん。「コーム禁止」と強くおっしゃっていましたが、体育会系の部活の先輩っぽい口調に説得力が。

 
 
 

常に求めているこなれ感。髪のうねりのおかげで手が届きそうです。前髪も後ろの方に持って行って、行ききらなかったぶんを自然に落としているとのこと。自然体なヘアスタイルにすると、心もオープンに、前向きになっていくような……。

 

「ボンバー」というワードが出てきた時は自分にはとてもムリだとあきらめかけましたが、仕上がりを見ると、覇気が感じられるポジティブなスタイルで、新しい自分を発見。

 

もう髪のうねりは心のねじれなんて思わずに、髪のうねりは大人のこなれだと思って受け入れたいです。

イラスト/辛酸なめ子


(次回、目に見えないけれど加齢の影響が気になる「アレ」をアンチエイジング!)


撮影/水野昭子
ヘア&メイク/長井かおり
スタイリスト/程野祐子
構成/露木桃子
 

 

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