登録者数35万人! 人気のYouTubeチャンネルを主宰するパリ在住エッセイスト・井筒麻三子さんが、待望の初書籍『GORO GORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』を4月14日に刊行。今回は新刊にも掲載した、マミコ流テーブルコーディネイトのお話をご紹介します。

 
『GOROGORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』(講談社) 著/井筒麻三子  写真/Yas
4月14日発売

我が家のYouTube 動画を観て下さった方、特に海外の方から驚かれるのが“お皿をセットで使わない”こと。手持ちのお皿を確認してみたところ、確かに我が家にあるお皿できちんと数が揃っているものは3種類ぐらい。残りのお皿はどれも、揃っていて3点、または2点程度。1枚だけのお皿もたくさんあります。

ひとつずつ違うお皿に、柄違いのナプキンを添えてみたり。とにかく自由勝手にやってますが(笑)、合わせてみると意外とバラバラでもなじみます。もちろん、合わせてみたら「あれ? イマイチ?」ということもありますが、その場合はまた別のものを合わせれば良いのです。

実は日本に住んでいた頃は、普通に揃いのお皿を購入していたのです。友人を招いてご飯会をすることも多かったので、一人暮らしだけれど手に入る場合は6 枚セットで買っていました。なぜ6枚かというと、当時持っていたテーブルには6脚椅子があり、6人でご飯を囲むのがちょうどよかったから。つまりその頃は私も、“器はセットで揃えるもの”と、疑っていませんでした。

 

そこにこだわらなくなったのは、フランスに来て、蚤の市でお皿を買うようになってからです。当然ながら蚤の市で売っているのは、古いものばかり。欲しいなあと思っても、2枚、または1枚だけしかないこともざらです。

もちろんセットになっている場合もありますが、レアなぶん値段も大概高値です。せっかくフランスに住んでいるのだし、見つけるたびに買うようにすれば、そのうちセットになるかもと考え、好きな柄のお皿は1枚でも購入するようになりました。
 

1枚だと気軽に購入できるので、普段だったら手にしないような柄や色のお皿にも挑戦しやすいのがポイント。使ってみることで、「実はこういうお皿の方が使いやすいのだな」といった感覚を養っていくことができます。
 


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井筒さんがパリの蚤の市で見つけた可愛いアンティーク食器たち
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