登録者数35万人! 人気のYouTubeチャンネルを主宰するパリ在住エッセイスト・井筒麻三子さんが、待望の初書籍『GORO GORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』を4月14日に刊行。今回は新刊にも掲載した、マミコ流・フレンチレストランの選び方をご紹介します。

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『GOROGORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』(講談社) 著/井筒麻三子  写真/Yas
4月14日発売


フランス、特にパリには星の数ほどレストランがあるので、どのお店に行くかを決めるのは楽しい反面、なかなか難しい悩みでもあります。
一口にフランス料理と言っても、クラシックな正統派からヌーヴェルキュイジーヌと言われる現代風フレンチもあり、好みも分かれます。私はこってりした昔ながらのフレンチがあまり好きでないということもあり、人から要望がない限りはヌーヴェルキュイジーヌを選ぶことがほとんどです。

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大好きなレストラン“Le Gentil”。ボリュームがあっても軽やかで美味しいヌーヴェルキュイジーヌが頂けます。

そんな私が一番頼りにしているのが、Foodingというフードガイド。コンセプトは「フランス映画のヌーヴェルヴァーグのようなもの。伝統的な決まりや慣習に縛られることなく、“今の味”にスポットを当てる」だそうで、新規オープンしたレストランの情報が早いのがお気に入り。そしてピックアップされているお店はあまりハズレがない点でも安心です。

このFoodingのサイトは検索機能もあるので、自分が行きたいエリア、例えばパリ10区ならば“Paris10”と入れると、いろいろな候補が表示されます。ただこのサイトは文字がメインで、写真は1枚だけ。お店の様子やどんなお料理なのかがわからないことが多いので、本文を読んでよさそうと思ったお店は、さらに店名でGoogle検索します。

Googleにも店舗評価がありますが、これは軽く参考にする程度。というのも、知っている限りGoogleの評価はかなり甘くて、このお店がこの高評価!?ということも多いのです。なのでこちらで重視するのは写真。インテリアや、お料理の写真を見て、自分の好みに合いそうかを判断します。

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ビストロらしい、こじんまりとしたお店。お料理写真だけでなく、お店のインテリアや雰囲気なども見て確認すると、より失敗が少ない気がしています。

では私の好みはどんなものかというと、先に挙げたように、あまりこってりしていないフレンチなのですが、その延長とも言えるような、今パリで人気のスタイル、タパスも大好き。フランス料理はコースが基本ですが、タパスは小皿料理なので、小ポーションで好きなものを好きな数だけ頼めます。日本から来る人は少食な場合も多いので、コース料理は辛い......という人をお連れすることもよくあります。何より、いろんなものをちょっとずつつまめるのが日本人的には嬉しい限り。

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