チャレンジする自信がないのは、失敗した経験が圧倒的に少ないから


「こんにちは、本日は娘さんも一緒にご参加ありがとうございます! さて、さっそく娘さんの手相なんですが、はい、これはもうハッキリとした両手”はなれ型”の手相になります」

 

「はなれ型っていうのは、感情線・知能線・生命線の3つの線がどれも重ならずに離れているという珍しい手相です。さらに、手相では左手が生まれ持った資質を表し、右手が社会性や本人が向かっていきたい方向性を表すのですが、娘さんは両手ともにはなれ型なので、もう『はなれ型で生きていく』という強い意思を感じます。

だから、早いうちから”はなれ型”の特性の活かし方を知っておいてほしいんです」

娘さん:(神妙にうなづく)

「はなれ型は簡単に言うと、陽のエネルギーを好むタイプ。日の当たる場所とか人の中心に立つこと、そして”自立”が重要なキーワードです。

スポーツでいうと個人競技じゃなくて集団競技の中でリーダーになることで才能を出せるのがはなれ型。部活なら部長をやるのがいいし、ほかにもクラスの学級委員長とか、とにかくみんなを引っ張っていけるポジションにつくとすごく輝きます。

 

反対に、空気を読んだり遠慮するとはなれ型の良さが消えます。だから、『これを言ったら角が立つかな』とわかっていたとしても自分の気持ちを発言したほうがいい。失敗しても言ったほうがいいし、チャレンジするということ自体がはなれ型には大切です。その結果はうまくいかなくても全然いいんです。

なぜならリーダーの仕事はチャレンジすることだから。リーダーって、いろんなことをうまくやれる人ではなくて、みんなが行かない道を進んでいけるからリーダーなんですよね。だから失敗してもいいんです。失敗してもやるっていう精神がはなれ型を強くします」

お母さん:でも、娘はチャレンジすることをすごく怖がっているんです。学校で意見を言うのも、自信がないというか『間違ったら嫌だ』という気持ちが強くあって……。

「それはとても簡単です。チャレンジが怖いのは、間違う経験が少ないからなんです。もし友だちが同じことを言ってたらどうかな? お友達が『失敗するかもしれないからやらない』って言ったときに『そうだね、失敗するからやめときな』って言わないよね? 人って、自分が失敗したことを自分が一番許せないんですよ

お母さん:ごもっともです……!

自信ってうまくいったときにつくものではなくて、失敗しても大丈夫だと思えたときにつくものです。だから娘さんもたくさん失敗できる人間になってほしい。全部成功させる人よりも、失敗してそれでも成功できた人をみんなは見習いたいって思うから」