春開始接種の対象者は?健康な大人、子どもは追加接種をするの?


山田:2023年の5月8日以降の春開始接種の対象者は、まず、65歳以上の高齢者の方です。そして、基礎疾患を有する12歳〜64歳の方。そして、医療従事者や、高齢者施設等の従事者の方です。

 

編集:なるほど! 

山田:そうですね。春開始接種は、前述したいずれかのグループに当てはまる方を対象とした、オミクロン株対応2価ワクチンの追加接種です。

編集:新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しますが、接種にも費用がかかることになりますか?

山田:いいえ、ワクチン接種は、基本的に無料です。春開始接種の対象となる、免疫機能の低下が懸念される方々の場合には、特に重症化を防ぐということが大切になってきますよね。ただ、ワクチンは早くて6ヵ月程度で効果が落ちてくる、と言われています。その6ヵ月という期間を根拠として、効果が落ちるタイミングで追加接種を受ける、というスケジュールが計画されているんです。

編集:なるほど。ちなみに、5歳〜11歳の子どもはどうなるのでしょうか?

山田:基礎疾患を有する、5歳〜11歳の方は、春開始接種でオミクロン株対応2価ワクチンの追加接種が可能です。また、オミクロン株対応2価ワクチンを接種するためには、初回接種(1・2回目接種)を終了していることが必要となります。

編集:5歳〜11歳で、基礎疾患のない子どもの場合も、春開始接種は対象じゃないのですね。逆に言えば、次の秋開始接種には対象となるのでしょうか?