チークメイクは本物の笑顔と
大人の魅力を引き出してくれる

 

そこで、メイクを仕事としている私としては、メイクの力でみなさんの笑顔を引き出すお手伝いをしたい! 素敵な大人の笑顔のために私が提案したいのが、「チークが主役のメイク」です。

人が笑っているときって、頬がグイッと前に出てきて強調されますよね。チークメイクで血色や立体感を与えることで美しい頬が強調されると、人に柔らかで生き生きとした印象を与えられるだけでなく、自分自身が普段の笑顔を思い出せて、「私の笑顔、いい感じじゃん!」と自信を持てるように。そうすると、今度はその人の本当の笑顔を引き出せるようになる。これこそが、チークメイクの力だと思います。

 

チークが主役のメイクといえば、「幼見えする」「若い人向け」というイメージがあるかもしれません。ですが、決してそんなことはないんです。どんなおばあちゃんでも頬の盛り上がり部分だけはパンッとしていますし、そのパーツを少しだけ強調してあげるメイクは、どんな年齢の方にも似合うもの。

さらに、チークメイクはミモレ世代特有のお悩みも解決できるという意味でもオススメだということを、つけ加えておきます。

たとえば、夏にぴったりの日やけ風チークで「シミ・そばかす」をあえて生かしたり、ハッピーな血色感を与えて「くすみ」を飛ばしたり、フェイスラインを引き締めて見せて「たるみ」を目立たなくしたりできるんです。

私はメイクの現場で、チークをモデルさんにプラスするだけで、明らかに素敵に変わる場面に何度も立ち会ってきました。だからチークを使うということを、みなさんにもぜひ挑戦していただきたい! チークによるメリットは色々ありますが、一番大切なのは、何度も言うように本物の笑顔を引き出すこと。なので、あまり難しく考えず、もっと言えばイエベかブルベかなんて気にせずに、気になる色を、笑ったら盛り上がる頬の一番高い位置にふんわりとのせてみてください!

そのうえで、次回からは3パターンのチークの入れ方をお伝えしますので、「こんな雰囲気もいいな」と思ってくださったら、そちらもぜひ試してみてくださいね。

心から笑えているみなさんの頬にチークを自由に使えたら、きっと一人ひとりの魅力がいままで以上に引き立つはずです!
 

第2回「メイクはもっと自分ありきでいい。大人のシミやそばかすも生かし、ライブ感を吹き込むオレンジチーク【水野未和子】」>>

第3回「ピンクのチークは若作りになる?いいえ、ピンクは大人が大切にしたい「血色感」に!【水野未和子】」>>

第4回「美しさの本質とはなにか。その人らしさが生んだ「強さ」を魅力的にみせるブラウンチーク【水野未和子】」>>

撮影/髙木健史[SIGNO]
取材・文/中田絢子
編集/國見 香
 
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