チークと湿度のあるハイライトを重ね、
内側から滲み出る血色とツヤ、立体感を表現

 

顔全体にハリ感のある若い子と大人の肌は異なります。頬下などが少しコケてきた肌に、ラメやパールが強過ぎるチークやハイライトを広範囲に使ってしまうと頬だけが膨張してしまい、腫れているようにも見えて、不自然かつ若作りをしているような印象を与えることも。そこで、頬にのせる血色チークはあまり光り過ぎず、ややマットなものを選んでみてください。その代わり、頬の一番高い位置にクリームやリキッド状のハイライトを細く入れることで、内側からジュワッと滲むようなツヤと同時に、頬に丸い立体感を出します。マットめのチークとウェットなツヤという質感違いの層が重なることで、より奥行きが際立つんです。さらにハイライトのおかげで、顔が動くたびツヤが流れるようになり、ライブ感ある表情に!

また、自然なチークに仕上げるには、いくつかのティップスがあります。まず、ブラシに粉を含ませたあとに、手の甲やティッシュに一度トントンと当て、余分な粉を落とすこと。そして一回で色をのせようとせず、少しずつ丁寧にのせていくこと。

大人のピンクチークでは、あまり幼く見え過ぎないようにすることも重要です。頬正面寄りに逆三角形に色を入れつつも、ブラシに残った程度のチークの粉をこめかみの方まで引き上げるように入れれば、落ち着いた印象を与えられます。そして最後にブラシに残ったチークをサッとおでこやアゴ先にかけると、頬だけピンクが強調されず、顔全体の色味が整って自然な印象になりますよ。残りのパーツも同様に、眉は凛々しめに作り、リップは色つきバーム程度に抜け感を出すことで可愛くなり過ぎないよう全体のバランスを取り、知的に仕上げます。

 

 使用アイテム 


(A)パッと華やぐシアーな発色の青みピンク

少し青みを感じるピンクがふんわりなじんで上気したような頬に。キメ細やかなパウダーがなめらかに広がる。マキシブラッシュ 006 ¥1430/リンメル
 

これもオススメ!
オイルリッチでしっとりと肌に密着。可愛らしいフラワーピンク。メルティシマー ブラッシュ 01 ¥2860/ジルスチュアート ビューティ
多機能コンシーラーパレット。下段右をチークとして、上段中央をハイライトとして使用すれば、1個で立体感ある頬が完成! シームレス フェイスパレット 02 ¥6490/セルヴォーク ※8月18日発売


(B)デューイで上品な輝きを頬に添える

©CHANEL
シルクのようななめらかさで、顔に輝きをオン。フレッシュライラックのカラーが透明感まで与える。ボーム エサンシエル リラ ¥6600/シャネル
 

これもオススメ!
スキンケア効果と色鮮やかな発色を叶えたダスティローズのリキッドチーク。ラディアンスなツヤも魅力。アフターグロー リキッドブラッシュ 02801 7mL ¥4620/NARS JAPAN


 HOW TO DO MAKEUP 

 

①(A)をチークブラシで上の写真の<a>のエリアに入れたあと、<b>のエリアまで引き上げるように伸ばす。

②(B)をハイライトブラシのような穂先の細いブラシに取り、頬骨の一番高い位置、写真<c>の位置に細く入れ、境目を斜め下に向かってボカす。

③ 唇に色つきリップを塗ったあと、<d>に(B)を入れ、唇にも立体感を与えて全体のバランスをとる。

④ 最後にブラシに残ったチークをサッとおでこやアゴ先にかける。


このメイクの最大のポイントは、チークとハイライターを重ねて使うこと。単体で使うよりも肌との一体感が増し、一層その人自身から生まれ出る血色やツヤのように見えるんです。

いかがでしたか? 「なんだか難しそう」なんて思わず、気負わず、気楽に、自分ありきで取り入れてみてくださいね!

次回は、影色チークを使って、その人が持っている顔の造形を掘り起こすメイクのご紹介です。人それぞれのチャームポイントを際立たせ、ミモレ世代が悩みがちなフェイスラインも引き締めて見せるメイクです。こちらもぜひご覧ください。
 

第1回「美しい笑顔とは、「上手に笑ってみせる」ことではない。「人の心を動かす」ほど、自分を解放した生き方を見せること【水野未和子】」>>

第2回「メイクはもっと自分ありきでいい。大人のシミやそばかすも生かし、ライブ感を吹き込むオレンジチーク【水野未和子】」>>

第4回「美しさの本質とはなにか。その人らしさが生んだ「強さ」を魅力的にみせるブラウンチーク【水野未和子】」>>


お問い合わせ先/
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ヒロタカ 表参道ヒルズ tel. 03-3478-1830
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ルドゥテ tel. 03-5489-1377

モデル/目黒真希
撮影/髙木健史[SIGNO]
ヘア/西村浩一[VOW-VOW]
メイク/水野未和子[3rd]
スタイリスト/青木千加子
取材・文/中田絢子
編集/國見 香
 

 

 
 
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