洋服にこもるにおい、何とかならないの?


梅雨の時期もそうだけど、最近は真夏でも感じませんか? 洗濯だってこまめにしているのにムワッとした生臭いにおいが体中にまとわりつく感じ。周りの人に臭いって思われていないか気になってしまいますよね。最近では優秀な香り付き柔軟剤も多く発売されていますが、この生臭い原因は一体何なのでしょうか? 花王のファブリックケア事業部・山田麻衣さんに洋服のにおいの原因とケア法についてお話を聞いてみました。

写真:Shutterstock

Q:洋服のにおい、原因は何ですか?

皆さんもご存知かと思いますが、汗そのものは無臭なんです。ですが、その汗が皮膚の表面で皮脂や汚れなどと混ざり合い、それを細菌が分解することによってにおい物質が発生して臭くなるのです。このにおいが服に付着すると「汗臭く」なるわけです。

Q:汗以外にもにおいの要因があれば教えてください

皮脂汚れが洗たくで落ちていないことも原因のひとつです。洗たく機の容量を超えた洗濯物を詰め込んでいたり、水が冷たくて洗剤がしっかり溶けていなかったりすると、汗や汚れなどをしっかり落とすことができません。また、洗濯物に汗や皮脂などが残ってしまうと、それを餌にして細菌が繁殖してしまい、汗臭いにおいが発生する原因となります。

 

Q:洋服に付着したにおいは取れますか?

取れます。いくつか方法を紹介しますね。

① 服をお湯に浸けてから洗濯をする
においの原因となる雑菌は熱に弱い性質があるため、60度くらいのお湯に浸け込むことで効果的に菌を取り除くことができます。ただし、タンパク質汚れはお湯に浸け込むことで、汚れが落ちにくくなるため、まずは一度通常の洗濯をした後に浸け置きを行い、再度、通常の洗濯をするのがおすすめです。

② 消臭効果の高い洗剤を使う
消臭効果の高い洗剤を使うのがおすすめです。また、漂白剤が配合されている洗剤だとさらに汗のにおいを軽減できる可能性が高まります。

③ すぐに対処したい場合には消臭スプレーを使う
手軽に洗濯できない洋服に汗のにおいが染み付いてしまった時や、外出前に服の汗臭さが気になった時などは、一時的な対処法として消臭スプレーを使うという方法もあります。ただし、その場合には香りを重ねて汗のにおいをごまかすのではなく、除菌効果のある消臭スプレーでにおいの原因となる雑菌に働きかけるタイプを選びましょう。

Q:洗濯洗剤のつけ置きは有効ですか?

洗濯物のにおいがなかなか取れない場合は、衣料用の漂白剤で浸け置き漂白するか、漂白剤入りの洗剤で浸け置き洗いすることをおすすめします。酸素系漂白剤の「ワイドハイターPRO強力分解パウダー」や酸素系漂白剤入りの「アタック 高浸透リセットパワー」や「ニュービーズ」は、普通に洗濯機で洗える綿・麻・化学繊維の衣類ならば、色柄物にも使用できますよ。

また、白物衣類で塩素系漂白剤が使える表示があるものならば、上記の製品以外に「ハイター」もお使いいただけます。
(※使用できないものも一部ありますので、必ず衣類と漂白剤・洗剤の表示をよく読んでからお使いください)

――洗濯洗剤と併用してにおいをシャットアウトする方法はありますか?

洗濯をしても衣類のにおいが気になる場合は、洗濯洗剤と色柄物にも安心な酸素系漂白剤「ワイドハイター」との併用がおすすめです。通常の洗濯で落としきれない衣類の汚れ・においをスッキリ落とすだけでなく、嫌なにおいも防ぎます。
(※台所ふきんなどを浸け置きする際に使用する漂白剤は「塩素系」です。こちらの漂白剤は柄や色が落ちてしまうので要注意! 「酸素系」「塩素系」のどちらかを必ずチェックしましょう)

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