【DJ SODAさん被害】気づいている?日本は「痴漢大国」。痴漢を容認する価値観と、安心して痴漢行為を続けられる環境が整っている恐ろしさ

さて大阪のフェスで、出演者DJ SODAさんが性暴力被害に遭った件に関連して、いろんなところで言われているのが「日本は痴漢大国」。これに「デマを言うな！」って怒ってる人が結構いるんですが……ええと、なんで？　 素朴に疑問なんですけど、そう言ってる人たちの中に女性はいるのかな？　もしかして公共交通機関を普段から使わないとか、人口密度がそんなでもない地域の人たち？　とかいろいろ考えたわけですが、まあとにかく、明確に断言しておきたい。日本は「痴漢大国」です。

私は生まれも育ちも首都圏ですが、「人生で一度も痴漢されたことがない！」という女性にはお目にかかったことがないし、経験してる人も「1回か2回」なんてもんじゃない、特に都市部では「数える」なんて行為がアホくさいほど日常的に痴漢は存在します。私の通学圏にあった「痴漢電車」は「あの路線」ですが、別の生活圏には別の「痴漢電車」があるし、たとえ「痴漢電車」と呼ばれていなくても、その電車に「痴漢がいない」ってことではありません。痴漢に遭うのは満員電車で立ってる時だけでなく、隣に座った男が腕組んでるふりして胸触ってくるとか、遅い時間に人気のない車両でうたたねしてる女性の隣にピタッとつけてくるみたいなこともあります。電車だけではなく、道端で露出してるとか、通りすがりにお尻触るとか、自転車とすれ違いざまに胸つかまれるとか、そりゃもうアイディア満載。物理的接触はないものの、アクセサリー買おっかな～と見てる最中に後ろから忍び寄り、「何が欲しいの、買ってあげようか…」と耳元で囁かれるとか、マジでキモホラーこの上ない経験です。こういう体験がひとつもない多くの男性はびっくりするかもしれませんが、これほぼ全部、私一人の実体験です。ほとんどの男性にとって、痴漢は可視化されていません。