日本にあってカナダにないこと④ 
ルッキズム(外見至上主義)

イラスト:Shutterstock

日本で生活しているときは、人の見た目であれこれと推測したり、優劣をつけたりする様子を身近で目の当たりにすることがよくありました。私自身ぽっちゃり体型なので、日本にいるときは、何度悲しい思いをしたことか……。太っていると、自分の好きな服を着ることさえ許されないのか、と感じたことも。

でも、カナダ(バンクーバー)は、“モザイク国家”、“ミックスサラダ”と言われるように、いろんな人種の人が住んでいて、見た目の違いがあるのは当然という文化。だから、私が太っていようが、二の腕の見えるノースリーブを着ていようが、なにも文句を言われることはありません。

 

 日本にあってカナダにないこと⑤ 
公衆トイレ

写真:Shutterstock

これは、日本が便利すぎて、困っていることです。日本、特にこれまで住んでいた東京は、どこにでもコンビニがあり、お手洗いに行きたくなったらいつでも行くことができました。駅には必ずと言ってほどトイレが設置されているし、街中にも公衆トイレがあります。

ですが、カナダ(バンクーバー)の場合、まず駅にはトイレがありません。コンビニも日本ほど多くありません。お手洗いに行きたくなったら、どこかのモールや飲食店に行くしかないんです。しかも、飲食店は利用者以外に使われないようにトイレの鍵を閉めているところもあります。長時間外で過ごす日は、使えるお手洗いの場所を頭に入れておかなければとても不安でたまりません……。


日本と海外、どっちがいいかと言われたら、どちらにも良いところ、悪いところがあるので「絶対にこっち!」というのは難しい。ですが、今のところ、精神衛生上、住んでいて快適なのはカナダに軍配が上がっている状態の私です。
 

構成・文/高橋香奈子
 

 

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