――実際に世の中を変えるような商品も、発表されていますね。

ekkyさん そうですね。今ではみなさんが当たり前に使っているネックファン(首掛け扇風機)ですが、実はサンコーが2017年に出した『ヘッドフォンクーラー』が最初だったんです。メディアで取り上げてもらったのがきっかけで、翌年には他社さんも同じ商品を作るようになりました。スマホ撮影の必須アイテム『自撮り棒』も、2013年に韓国で流行っていたものを、弊社がいち早く取り入れたんです。

――他社さんが、類似商品を出されるのは嫌ではありませんか?

ekkyさん 全然! それはサンコーにとっては嫌なことではなくて、いろいろな会社が同じような商品を発売することによって、お客さんが選べる幅がぐっと広がるので良いことだと思っています。商品が広がっていくのを見られると、世の中に仕掛けているっていう気分になれるんです。世の中が便利になっていくきっかけがサンコーならば、嬉しいですね。

――お伺いしていると、社内の雰囲気も良さそうですね。

ekkyさん はい、会社が自由過ぎて、その雰囲気がすごく好きなんです。社員のみんなが、実際に欲しいと思うものを試作しています。だから楽しいですよね。言葉が悪いですけれど「こんなものを作っちゃって大丈夫なの!? 」っていう商品も多くて飽きません(笑)。