7ダイエット中のお酒はNG!? いいえ、「赤ワイン」なら脂肪燃焼効果がある！

2023.9.3

村田由美子

年々代謝が衰える40代以降は、どうしても太りやすくなるもの。とはいえ、「食べないダイエット」はさらに代謝を落としてやせにくい体になるだけでなく、げっそりと老けた印象を招きます。
「効率よく栄養をとることが健康的にやせるいちばんの秘訣。代謝がスムーズに行われて、生理機能もきちんと働きます」と管理栄養士の関口絢子さん。そのために積極的にとりたいのが発酵食品です。
「発酵食品は微生物によって分解された食品。分解されることで消化吸収がよくなり、また新たな栄養素が生み出されます。微生物の種類によっては腸内の善玉菌に働きかけて、排出力を高める効果も。一日の推奨量はありませんが、何かしらを毎日とりたいですね」
この連載では8回に渡って、ダイエットのために取り入れたい発酵食品とおすすめの食べ方をご紹介。第7回目は「赤ワイン」です。

さまざまな健康効果がある赤ワイン。実はダイエットにも有効！

お酒はダイエットの大敵…そう思っている人も多いと思います。「確かにカロリーのことを考えると飲みすぎはご法度。でもダイエット中でもお酒を飲みたくなることがありますよね。そんなときにおすすめなのが赤ワインです」と関口さん。

忘れがちですが、お酒は全般的に発酵して作られるのでれっきとした発酵食品の一種。「なかでもぶどうを酵母菌によって種ごと発酵させた赤ワインは、普段食べることのできない葡萄由来の栄養素を丸ごと摂ることができます」。具体的には種や皮に含まれるポリフェノール。
「赤ワインに含まれるポリフェノールは脂肪分解効果と脂肪細胞の成長を抑え新しい脂肪細胞の生成を遅らせる働きがあると言われています。さらに血流を改善するともいわれているので、お酒のなかではダイエットに役立つといえますね」

そしてアントシアニンやレスベラトロールなどのポリフェノールが豊富なのも赤ワインの特徴です。「アントシアニンは目の健康に役立ちますし、レスベラトロールは長寿遺伝子を発動させ、非常に高い抗酸化力をもつ、別名“若返り成分”。ハリとうるおいのある肌をキープし、生活習慣病の予防に役立つといわれています」
ヨーロッパなどでは赤ワインとお肉を一緒に良く食べていますが、お肉を食べても血液の状態が悪くならないのは赤ワインのおかげといわれているそう。
「ただし先ほども言いましたが、飲みすぎにはくれぐれも注意を。アルコールに対する抵抗力の強さにもよりますが、1日１～2杯をたしなむ程度にとどめておきましょう」

おすすめレシピ・ホットワイン

「お酒が苦手という人は、フルーツやスパイスを入れて温めたホットワインがおすすめ。アルコール分が飛ぶので飲みやすくなりますよ」

材料（グラス1杯分）
赤ワイン　1杯分
オレンジスライス　1枚（オレンジジュース少々でも可）
はちみつ　ティースプーン1杯
シナモンスティック　1本

作り方
1. シナモンスティック以外の材料を小鍋に入れて混ぜ、火にかける。

2. 沸騰する直前に火をとめグラスに注ぎ、シナモンスティックを添える。
※クローブやカルダモンなどのスパイスを入れるとより本格的な味わいになります。

赤ワインにダイエット効果があることをご存じなかった人も多かったのではないでしょうか？　そのほかにもさまざまな健康効果があることで知られる赤ワイン。ダイエット中の気分転換にどうぞ。

関口絢子さん料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。
“食を通じて世の中を元気に健康にしたい”をモットーに、すぐに実践したくなるお役立ち情報を発信。エビデンスに裏付けされた、美と健康に関するお悩み解消レシピに定評があり、なかでも登録者数43万人越えのYouTube「管理栄養士関口絢子のウェルネスキッチン」が人気。

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