“相手の読解力次第”で、意味合いが変わる


これは特に、長文のメールの場合で言えることですが、たとえ書き手に文章力があったとしても、「相手の読解力」次第で、意味が変わってしまうことはあります。
読み手に“共通認識”や“相手の思いを想像する力”がないと、ニュアンスは分からず、誤解しやすいからです。

それだけでなく、パソコン&スマホ上の文章は眼精疲労しやすいこともあり、斜め読みをする人が多いので、見落としたり、自己解釈してしまったりすることは少なくありません。特に、相手が40代以上になると、老眼からもスマホなど細かい文字が見にくくなってきます。パソコン、スマホ上で読む場合は、いい加減になってしまうことは多いのです。

それもあって、長文できちんと思いを綴った文章のメールであっても、意外と相手に伝わらないことは多い。でも、送り手は「ここまでしっかりした内容を書いたのだから、これで相手も分かってくれるはずだ」と満足してしまうことは少なくありません。
さらに、相手に“言いにくい内容”ほど、メールで済ませがち。でも、“言いにくい内容”だからこそ、受け手にとっては受け入れがたいことは多いもの。まさに、“すれ違う要因”が満載なのです。
本当に相手に分かってほしいのであれば、せめて電話にしたほうがいいことは多いでしょう。

 

「メールはすれ違いやすい」ことを前提に使おう


メールでの心のすれ違いは、誰にでも起こり得ることです。だからこそ、下記の3つは、常に心掛けておくことが大切です。
・メールではニュアンスが伝わらないし、お互いの表情が見えないため、すれ違いやすいものだと理解する。
・パソコンやスマホの文字は読みにくいこともあり、悪気がなくても、読み間違いや誤解をしてしまうこともある。
・すれ違っていると感じたときは、速やかに電話をして誤解をとくことが大事。

“メールの特性”をよく理解して、丁寧に説明することを気にかけながら、上手にコミュニケーションをとっていきたいものですね。

 

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