「一人ひとりが“貴族”になる時代」に共感。ゲッターズさんの一言

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庶民の時代が終わり、貴族の時代へ。ゲッターズさんの言葉を思い出しながら話してくれた水晶先生は、こうも続けます。

「はじめは私も『庶民から貴族へ』ってどういうこと？　と思ったんです。ゲッターズさんによると、庶民はみんながやっていること、誰かが決めたことについていく。一方で貴族は自分でやりたいことを考え、自分の身を自分で守る。そうした意味で2024年以降は、一人ひとりが貴族になる時代がやってくるのだ、と。私も同じようにこれからは一人ひとりの“自立”が大切と感じていたので、ゲッターズさん、さすがのうまい表現です」

 


「例えば、大企業に就職できたら一生安泰というのではなく、それぞれ起業、投資も考えて……という話が最近、出てきているのも、その流れですね。老後対策に対してもそれが言えるでしょう」と水晶先生。人生100年という“超長寿社会”を生きることになるとは、現在のミドル世代もその親世代も、考えてもみなかったと思います。

「ミドル世代の親世代は、働き盛りの時に経済が元気な時期が続いていた反面、子どもたちにお金は使っても、“自分たちにお金を使う”ことはしてこなかった人が多いですよね。だから、同じ時代を生きてはいるけれど、親と私たち世代では老後への対処法も異なってくるはず。今後、老いに関してはこれまでの“親というお手本”が参考にならないのです。例えば、サービス付き高齢者向け住宅や介護付き施設も、親世代はあまり利用に積極的ではなかったと思います。

ですが私たちの世代は、“自己投資”という感覚を持ち合わせているし、情報もたくさん得ることができます。もちろん、人によって自己投資できる金額の差はあるでしょう。でも、子どもに寄りかからず、自分の身は自分で守る。そんな風に、自立的に人生の舵とりをすることが、これからのスタンダードになると感じます。まずはできることから自分の意思で決断してみる。そんな行動の積み重ねが、これからの時代を生き抜く基礎体力になっていくはずです」
 

水晶玉子（すいしょう・たまこ）さん
占術研究家。西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。「ダウンタウンDX」「ゴゴスマ」等のTVやラジオに多数出演。空海が日本に伝えた宿曜経を現代に活かしたオリジナルの「オリエンタル占星術」は、“魔のウィーク”や“六害宿”など毎日の運勢が怖いほど当たる!と定評があり、ファン多数。『MEN'S NON-NO』『CLASSY.』などの雑誌連載や特集、「オリエンタル占星術」「新ペルシャン占星術」などの占いサイトも好評。LINE、Facebook、Instagram、X（元ツイッター)@Suisho_Tamakoでは暦や、話題の出来事、愛するうさぎについて発信中。
 

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取材・文／金澤英恵
構成／山崎 恵
 

 

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