抜けた毛に未練を残すより、次に生えてくる毛に目を向ける
――更年期の抜け毛で落ち込まない方法や、気の持ちようについて教えていただきたいです。
てまりさん:誰もが抜け毛が増えると不安になると思うんですよ。 ただ、抜けてしまった髪は戻ってこないんです。だからこそ、抜け毛に未練を持たないことが大切かなって、私は思っていまして。
以前、発毛クリニックでカウンセラーのお仕事をしていた時に、抜け毛の数を毎日数えて記録しているお客様がいらっしゃったんです。
もちろん記録するのが好きなら、数えていいと思うんですけれども、数えて落ち込むくらいなら、ささっと集めて捨てちゃうのがいいです。Xでもポストしたんですが、「抜けた毛に未練を残すより、次に生えてくる毛に目を向けること」。元彼に未練を残しているといつまでも前に進めないのと同じで、 「もっと素敵な人(髪)に出会える」と思って、日々の食生活や習慣に気をつけていく方向に目を向けると、落ち込むことも少なくなるかなって思います。
【秋の抜け毛で落ち込まない方法】
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) September 13, 2023
秋の抜け毛で一番良くないのは『落ち込むこと』。お風呂場の排水溝、ドライヤー後の床を見てため息すると、秋特有の鬱っぽい感情や落ち込みに繋がるから気をつけて!
大切なのは、抜けた毛に未練を残すより『次に生えてくる毛』に目を向けること☺︎抜け毛は
戻ってきません!
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) September 13, 2023
恋愛で例えるなら、元カレ(元カノ)に未練があると前に進めないのと同じ。自分ならもっと素敵な人(髪)に出会える、そう思って現在の未来に目線を置く。抜け毛は、新しい髪を出会えるチャンス。切り替えてスイッチで、秋特有の不安定なこころを整えましょうね☺︎
――想像以上に反響が大きかったポストはありますか?
てまりさん:最近だと、長芋ポテトサラダのレシピがすごく反響がありました。ポテトサラダは、ジャガイモから長芋にしてみて、というポストなんですけれども、長芋をポテトサラダに使うという意外性と、やはり白髪や頭皮の乾燥が気になる方が多いからかなと思いました。
白髪や細毛が気になるなら、ポテトサラダは長芋にしてみて。滋養強壮に良い長芋は、髪のエイジングに◎ 電子レンジ600w、3.4分くらいチンして潰すだけ。『滋養』とは体を潤す意味でもあり、乾燥が気になる季節にもってこい!うちはずっと長芋派です☺︎レシピ↓ pic.twitter.com/u4A0VBUzAt
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) November 16, 2023
腸内環境を整え美髪を育む『長芋のポテトサラダ』https://t.co/kIiKBSbTw0
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) November 16, 2023
最後にオリーブオイルを人匙かけるのがおすすめ☺︎
あと、サバ缶の味噌汁も反響がありました。
自律神経の乱れは、白髪や抜け毛など髪に及ぼす影響大。おススメは、朝に一杯の"サバ缶で作るお味噌汁"。味噌には幸せホルモン(セロトニン)の原料、たんぱく質やビタミン類も豊富。
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) November 17, 2023
サバ缶は血を補って巡らせる効果のある有能食材。ポイントはサバ缶の汁まで使うこと。レシピは↓ pic.twitter.com/njqsPk3K1j
⚫︎一汁は立派なおかず『サバと玉ねぎの味噌汁』https://t.co/CUYFZHAwql
— てまり@髪と心の薬膳 (@temariyakuzen) November 17, 2023
発酵食品マイスターとして、日々いろいろな発酵食品を取り入れてますが、寒い朝は冷たいヨーグルトより、味噌汁がおススメ☺︎
――最後に、抜け毛や更年期の心身の変化に悩むミモレ世代に向けて、メッセージをお願いします。
てまりさん:私は「なりたい自分になるのに、遅すぎることはない」「回復力のある人生」をテーマに発信をしています。
抜け毛で悩んだというのもあるのですが、私自身、サルコーマ(悪性肉腫)や心不全、卵巣機能不全など、珍しい病気を経験したことも大きいんです。
今でこそ、こうやって元気に過ごしているんですけれど、一時期は点滴のみで生き長らえているような状況で、来年は迎えられないかも、というような状況下、病室での寝たきりや車椅子の生活をしていました。
だからこそ、いつかやりたいと思っていることを、先延ばしにするとそれをやれる日がもう来ないかもしれない、という人生観になったのもSNSで発信する原動力になりました。
私自身もそうですけども、どんなに予防し、気をつけていても、人間って本当に「まさかの坂」を転げ落ちる時があると思うんです。事故や病気、事件などで。
そんな「まさか」の時でも「これからの人生、どうしよう」って不安いっぱいで生きるよりも、人生の底じゃないですけど、「一番下まで行ったら上がるしかないな」と楽観的な思考をちょっと持てると、心身が少しずつ安定してくるのではないでしょうか。私はそう思っています。
* * * * *
更年期のあの火照りは「体の中が火事になって乾燥しているような状態」だったとは驚きでした。抜け毛に対する「抜けた毛に未練を残すより、次に生えてくる毛に目を向ける」という言葉に、てまりさんの「回復力のある人生」というテーマを強く感じるインタビューでした。
「てまり@髪と心の薬膳」さんのX(旧Twitter)はこちら>>
次回の「SNSで見つけた『バズり人』さん」もお楽しみに!
構成・文/大槻由実子
編集/坂口彩
前回記事「子どもの「おうち英語」はまず英語の「音」が耳に入ってくる環境を作ることから【「ちえみ@英語という贈り物」さん】」>>
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