お菓子缶ブームは頂点に。マニアたちの年間スケジュールがますます忙しく

年間さまざまな缶が発売されますが、やはりいちばん増えるのはクリスマスとバレンタインです。

毎年8月下旬~9月あたま。店頭にハロウィンの商品が並び始めると、私たちお菓子缶マニアは一気に忙しくなります! 

なぜならお菓子缶の本番シーズンの始まりだから。そして10月31日、ハロウィンが終わると翌日からクリスマス缶や冬季限定のウィンター缶が並び始め、最近ではクリスマスが終わる前、12月に入るとお正月向けの干支缶や縁起物の缶が登場します。

年が明けると今度はバレンタイン缶のシーズンに。続いてホワイトデー向けの缶が発売され、イースター缶、お中元缶と続きます。そして今まではここで1度休憩……だったのですが、今年はお菓子缶のオフシーズンである7~8月にも容赦なく“新缶”が発売され、47年間追っかけをしている私もびっくり。事実、製缶会社の方も、「いつもなら夏は少しだけ休めるはずが、今年はフル稼働でした」とおっしゃっていました。そのくらい今、お菓子缶市場は熱気を帯びており、次々に新しい缶がリリース。それを追いかけているだけでも1年間大忙しなんです(好きで勝手に追いかけているだけなのですが。笑)!

必ずチェックするのは、「カルディコーヒーファーム」、「成城石井」。「PLAZA」、「キャトルセゾン」、そして駅ビル内のお店や百貨店(伊勢丹新宿、新宿高島屋、銀座三越、日本橋三越)。

家ではオンラインショップと缶マニアさんたちのお買い物記録を常にくまなくチェックしています。

今までは本当に自分の足で探さないと素敵なお菓子缶は見つからなかったのですが、コロナ禍以降、オンラインショップが充実したことにより、直接お店をパトロールせずともオンラインで探せるようになったのでこれでもかなりラクになったんです(笑)。

 


お菓子缶の収納を大公開!

 

よく「年間どのくらい買いますか」と聞かれるのですが、気に入るデザインが多い年もあれば、なかなか見つからないときもあるので、年間購入数は毎年変動します。ただ、所有数は2000缶を越えるかと思います(正確に数えたわけでなありません)。

自分の家、実家の祖父の部屋と祖母の部屋、そして物置や屋根裏部屋を利用して収納。今は、それぞれカテゴリー別に段ボールに入れています。そしてとくに気に入っているものや季節のものは、祖父の部屋にあるアンティークの本棚に飾っています。

でもさすがにもう収納しきれなくなってきたので、今年の年末から少しずつ本当に気に入った缶だけ残し、あとは少しずつ人に譲ったりしていこうと思っています。
 

かわいいだけじゃない。時代に合った“缶”という素材

お菓子缶は、ただかわいかったり美しかったりするだけが魅力ではありません。湿気や光を通さないので缶の中身を長期に渡って保存でき、衝撃からも守ります。そして今、いちばん注目されているのが高いリサイクル性。鉄から作られたお菓子缶は回収されたあと溶かされ、不純物を取り除き、再度“鉄”として生まれ変わります。そして生まれ変わった鉄は車や家電の部品になったり。ビルの建材にもなって私たちの身近にまた戻ってくるんです。

私もお菓子缶のリサイクル性の高さについて知ったのはここ数年のこと。でもこのことを知って、ますます缶に惹かれています。

今、お菓子缶のブームは最高潮を迎えていることもあり、玉石混合になってきている部分もあります。だからこそストーリーのある素敵なお菓子缶だけを取り上げていきたい! と思っています。


構成/佐野倫子
 


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