日菜子さんのように、最初は夫婦で選択的子なしを希望していても、高齢出産となる35歳前後になると、その選択に悩みが生じます。

「夫は私より2歳上なので、年齢的にはもう40歳にも近いんですが、それまで夫と明確に子どもについて話してこなかったんですよね。私も、正社員になるまでは子どもは欲しくはなかったんです。それが夫の中ではいつの間にか、うちは夫婦そろって“選択的子なし”という認識になっていたのかもしれません」

 

子どもを先送りにしていた日菜子さんに異変が訪れます。

「会社の健康診断で、子宮頸がん検査に異常が見つかって再検査になったのです。念のために再検査を受けたところ、経過観察で済みましたが、“もしも赤ちゃんができなかったら……”って不安になってきたんです」

日菜子さんは、夫に子宮頸がんの検査結果とともに、子どもをどうするか聞いてみました。

「夫ははっきりと”子どもが欲しい“とも、”作りたくない“とも言わないんです。”今はいいんじゃない“の一点張りでした。でも私は35歳という年齢や生理不順などを考えたら、妊活をしないとできないんじゃないかと伝えました。そうしたら、『無理に作らなくてもいいし、妊活とか自然ではないから嫌だ』と拒否されたんです……」