結婚相手の条件は、たった一つ絶対的なものがあればあとは目を瞑れる

——結婚されて「絶対的な味方がいる安心感がありますね。旦那はすごく褒めてくれるし、イライラすることが圧倒的に減りました。相方の山添さんにも丸くなったと言われるそうですが、そういう出会いができるって、すごいことですよね。周囲でアプリで婚活している人からよく聞くのが、この人でいいのか確信が持てないという悩みです。山﨑さんの場合、結婚した決め手はなんだったんでしょうか?

山﨑:正直今までは、現実的なことを考えると、自分が不安定な仕事だから、相手は収入が安定してた方がいいし、できればサラリーマンの方がいいなと思ってたんです。でも、今の夫を見て「この人より私のこと好きっていう人はいないかな」と思ったんです。それが最終的な決め手でした。

——うわー、素敵!

山﨑:比べ出したらきりがないんです。例えば、この人より自分の家族を大事にしてくれる人はいないとか、自分の親がすごく相手を気に入ってるとか、他にも食の好みは一番合うなとかでもいい。何か1個だけでも一番と言えるものが見つかると、他のことは目を瞑れると思うんです。私だって、本当は自分のことを大事にしてくれて、なおかつ収入が安定していて、お金を持ってる人がよかったですよ。でも、結局は自分のことを一番大事にしてくれることが大事で、あとはまぁいっかって思えたんです。

 

不妊治療をオープンにすることに抵抗はなかった

——不妊治療をされていたことをメディアでオープンに話していらっしゃいましたが、なかなかセンシティブで話しづらいテーマでもあると思います。オープンにしようと思ったきっかけがあったんでしょうか?

山﨑:私の場合、年齢も年齢だったし、同じ悩みの人と話したいというのもありました。最初は「不妊治療」って言葉がすごく重くて、「妊活」って言葉にしていましたけど、言うことにためらいはなかったですね。芸人って、不妊治療に関してオープンな人がめちゃくちゃ多いんです。「うちの奥さんもそうだったよ」とか、「うちは俺が原因だったんだ」とか話してくれて、「ここの病院がよかったよ」と教えてくれたりします。周りを見ると、こんなに多いんだっていうくらい不妊治療しているはたくさんいますね。

 

——不妊治療についてオープンにする中で、どんな反応がありましたか?

山﨑:「私もしてます」とか「不妊治療して子どもを授かりました」っていう声がありました。ただ、不妊治療の話って難しいんですよね。初めは「一緒に頑張ろうね」って言っていても、向こうに子どもができると、どうしても複雑な気持ちなるんです。