この人も、あの人も怪しい……? 俳優陣の演技が半端ない!

©2024『マッチング』製作委員会

さまざまな出来事に巻き込まれる等身大の女性を演じた土屋太鳳さん。彼女はこれまでどんな逆境にも前向きに立ち向かう役が多かった印象がありますが「いやさすがにこれはキツすぎる……」という状況にどう対応していくのでしょうか。リアクションを取るシーンがとても多く、そのバリエーションと迫真の演技に脱帽です。

また、アプリのプログラマーで輪花を支えようとする影山を演じる金子ノブアキさんも素敵です。輪花とのデートシーンがあるのですが、結構理想のデートだと思います。さらに脇を固める杉本哲太さん、斉藤由貴さん、片岡礼子さんも素晴らしかったです。

そして、怖い演技で観客を楽しませてくれるのは佐久間くんだけではありません。きっと観た方はラスト数十分の怒涛の展開に驚愕し、俳優陣の演技に息を呑むことになるでしょう。

 

予想を裏切られ続ける、衝撃のラスト

©2024『マッチング』製作委員会

観ていく中で、「いやまてよ、今までこうだと思っていたけど実は逆なのかも」「この人、実は……?」と、次々と起こる事件に、真相やその後の展開を推理するのもこの作品の魅力。推理が得意ではない筆者も、観ている間じゅう考えて楽しめました。でも、すべて当てられる人はいないのではというほど、何度も予想を裏切られると思います。物語も、もしかしたら事前に目にした予告やビジュアルすらも、あなたを騙すための罠かもしれません。

どんでん返しならぬ、どんどんどんどんでん返しに衝撃を受けることうけあい。私は最終的に「ええ〜〜〜!」となりました。これはもう一度、はじめから観直したい! と思い、すでに3度観ましたが、観るたびに新しい気づきがあって、リピートするほど魅力が増す作品だと思います。

きっとあなたを後悔させない『マッチング』。ぜひ映画館で、この衝撃を堪能していただきたいです!

『マッチング』

出演:土屋太鳳
佐久間大介  金子ノブアキ
真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子
杉本哲太 斉藤由貴

監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫刊)
音楽:小林洋平
共同脚本:宍戸英紀
主題歌:Aimer「800」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)

製作:『マッチング』製作委員会
制作・配給:KADOKAWA
公開:2月23日(金・祝)

レーティング:G
©2024『マッチング』製作委員会
 
文/ぐみ
構成/山﨑 恵
 

 

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