トウモロコシをおいしく食べるおすすめレシピ


—— おすすめのトウモロコシ料理を教えてください。

ウーさん:「トウモロコシとトマトのスープ」がおすすめですよ。水を入れた鍋に芯から包丁で削り落としたトウモロコシの実を入れて火にかけます。お湯が沸いてきたらザク切りにしたトマトを入れて、塩、コショウ、ごま油で味を調えます。お好みで仕上げに溶き卵を回し入れてもいいですね。トウモロコシとトマトから旨みが出ますから、出汁を入れなくても大丈夫です。

これだけで朝ご飯として充分。暑い夏には、冷たいものより、温かいものを食べた方が体にいいんですよ。水やトマトを1個にするか2個入れるかなどの量は、その日の加減で自分で調整してくださいね。トウモロコシやトマトの状態もその日によって違うんのですから、かえって少し変化があったほうが毎日食べてもぜんぜん飽きがきませんよ。

—— おかずになる料理はありますか。

ウーさん:「トウモロコシと夏野菜の蒸し煮」はいかがでしょう。フライパンに油を敷いて火にかけ、刻みにんにくを入れて香りを立てます。ザク切りしたズッキーニとパプリカ、ナスを入れて蓋をして弱火で蒸し煮します。夏野菜には水分がたっぷり入っていますから、水は入れなくていいんです。野菜に火が通ったら、最後に削ったトウモロコシを入れて1~2分加熱し、塩を少々入れて味を調えます。

—— 焼いたお魚に乗せて食べてもおいしそうですね。

ウーさん:そうですね。自然な甘みがあって、野菜がたくさん食べられますよ。

 


中国家庭料理から学ぶ「体をいたわる知恵」とは?


—— 中国の家庭料理を中心に、体をいたわる知恵を伝えていらっしゃいます。日本の人たちに伝えたい中国家庭料理の素晴らしさは何でしょうか。

ウーさん:食材に火を通していただきましょう。体の負担にもならないし、吸収しやすくなりますよ。特に野菜は、加熱した方が量もたくさん食べられます。炭水化物とたんぱく質は体を元気にしてくれて、野菜は体の調子を整えてくれます。自分の体の声を聞きながら、体調が弱っているときほど、加熱したものを食べるといいですね。

【大好きなおばあちゃんが、記憶をなくしてしまったら?】料理家ウー・ウェンさんに聞く「中国のおばあちゃんと孫のきずなと愛情」<中国翻訳絵本『トウモロコシの おもいで』>_img4

—— 野菜はたくさんとりたいですものね。

ウーさん:そうそう、食べ物は体のためにいただくのですから。自分の体をどうしていくかは、あなた次第なんですよ。

—— 今日は中国の家族のあたたかさと、たくさん体によい料理のレシピを伺いました。さっそく作って、トウモロコシをおいしくいただきます!

【大好きなおばあちゃんが、記憶をなくしてしまったら?】料理家ウー・ウェンさんに聞く「中国のおばあちゃんと孫のきずなと愛情」<中国翻訳絵本『トウモロコシの おもいで』>_img5
 


『トウモロコシの おもいで』作:早秋 丸 訳:小川 糸 1870円(税込)

中国国内で200万部超の絵本『100万回生きたねこ』(佐野洋子)、「にじ
いろのさかな」シリーズ(マーカス・フィスター)などのロングセラー作品を翻訳出版している接力出版社と、2024年に交流30周年を迎えた講談社。記念企画として、接力出版社と講談社の絵本新人賞作品をそれぞれ出版するという企画が実現。第1弾として中国でも大人気の作家・小川 糸さんが翻訳を手がけた絵本『トウモロコシの おもいで』を出版。その繊細な訳は、原作者・早秋 丸さんからも絶賛! 夏の読み聞かせにもぴったりです。


●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)

出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

 


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写真/柏原力
取材・文/高木香織
 
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