スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

高くても安くても、靴は靴屋で買うと決めた理由


時計も時計ブランドのものが好きですが。靴も、靴屋さんの靴が好きです。ハイブランドだと、セルジオ ロッシやジミー チュウ、大学生の頃から憧れてやまないサルヴァトーレ フェラガモだって。

なぜって?
履きやすいから(笑)!
1時間くらいかけての電車通勤には、その日1日のクオリティを左右する、履きやすい靴は絶対必要なのです。

デザインの美しさや流行のモチーフより、靴は人間工学に基づいた設計でなくては。女性の重心が、どこにどうかかるのか。土踏まずのアーチや、ソールのかえりは、きちんと私たちの歩く、走る、立つを支えてくれているのかなど、研究していただかないと(笑)。そして、私たちは、それにお金を払うのです。痛い靴は高くても、安くても論外。
 

今の季節、毎年買ってしまう
靴のブランドベスト3
PRETTY BALLERINAS 【プリティ・バレリーナ】


そんなわけで、毎年新調するのは、こんなブランドたち。1つ目は、実はこの原稿を書いている(←すごい偶然!) スペインのメノルカ島で作られている、プリティ・バレリーナ。家族経営の小さなブランドですが、親子2代で勤める人もいるくらい、島にコミットしたブランドです。元々靴作りが盛んなスペインのブランドの中でも、履きやすさはもちろん、デザイン性も備えていることでも知られています。そしてプライスが大体2万円台。靴の輸入関税は高いので、この値付けは奇跡だと思います(笑)。裏がゴムだから歩きやすく、私のワードローブの定番。今シーズンは白のポインテッドバレエを買いました。

 
 

フラットシューズ/プリティ・バレリーナ ワンピース/ニアーニッポン バッグ/ラストフレーム ピアス/タサキ ※すべて私物

 

心踊る繊細なディテール、トレンドを取り入れたデザインのバレエシューズ。裁断から縫製まですべての工程がメノルカ島にある工場で、熟練の職人の手によって行われているそう。フラットシューズ(上から時計回りに)〈ホワイト、ピンク〉¥27000、〈イエロー〉¥20000、〈ブルー〉¥26000、〈ブラック〉¥24000/プリティ・バレリーナ(エフイーエヌ)