表情豊かな大人の女性を目指して
とにかく楽しく生きていきたい

 

童顔なので気付かれにくいのですが、35歳を過ぎたくらいからエイジングサインがどっと押し寄せてきました。この数年で一気にシワもシミも増えたし、肌色がくすみやすくなったりして。
でも、あまりに強烈に抗うのは「ちょっと違うかな」と思っているんです。もちろん、歳をとるのは月並みに嫌だなとは思いますけど、時間は誰しもに平等に訪れるものですよね。肌に優しいお手入れをして「加齢するスピードを緩めてあげられればいいや」くらいのゆるく前向きな気持ちで肌と向き合っています。

 

先日、新しいメイク本を一緒に作った石けんオフメイク研究会のメンバーに「化粧水は肌に入るだけ入れた方がいいよ」と教えてもらったので、最近は保湿を強化。それまでちゃちゃっとなじませていたのを、5回通りくらいはつけるようにしています。続けていたら、心なしか前よりも肌がもっちりしてキメも整ってきた気がします。
これからの季節は乾燥が深刻になるので、時間に余裕があるときはスペシャルケアも取り入れていきたいと思っています。よくするのは、化粧水の前にオイルを肌になじませるステップ。重ねる化粧水の浸透力を高めてくれるんですよね。それから、シートマスクも手軽で即効性があって、大好き。ただ、シートマスクをしていると3歳になる息子が絶対に「怖い……やめて……」と訴えてくるんです。夜眠れなくなったらかわいそうなので、息子が寝静まった後かお風呂で湯船に浸かりながらこっそり貼ろうかな(笑)。

人間て、表情が豊かな方が魅力的だと思うんです。例えば、同じシワでも笑いジワは誰の目にもチャーミングに映るじゃないですか。それって、年齢を重ねるにつれてどういう生き方をしているかが見た目に現れてくるっていうことなのかなって。そんな風に刻まれるシワなら、ウェルカムですよね。
そんな素敵な大人の女性を目指すために、今はとにかく楽しく生きていくのが目標。日々、人生経験をたくさん積み重ねて、内面を充実させていけたらと思っています。

最近は、仕事をしているときと家族と過ごす時間がとにかく楽しくって。自宅では、早いものでもう13歳になった長女と『テラスハウス』を観たりしています。私はドライな性格なので登場人物の色恋に胸キュンに一喜一憂することはまずないんですが、2人で「この人あんまりだよね」とか、あーでもない、こーでもないと言いながら笑い合う時間に癒されてます。それにあの番組、スタジオトークのレベルが高くて見逃せないんですよ。色々な恋愛や人生経験をした大人の皆さんだからこその面白がり方が本当に秀逸で大好きなんです(笑)。
 

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『肌がきれいになる石けんオフメイク』
石けんオフメイク研究会 著 ¥1400 文藝春秋


石けん洗顔だけでメイクオフできるナチュラルなコスメでメイクをしてクレンジング不要の生活を続けたら、肌がみるみるきれいになっていった……。安達祐実さんをはじめ、そんな「石けんオフメイク」の素晴らしさを実感している美のプロたちが“石けんオフメイク研究会”を結成。それぞれがプロの視点から、石けんオフメイクの魅力を紐解く一冊。おしゃれなメイクと肌への優しさを両立するためのテクニックやアイテム、秘策がぎっしり。

撮影/目黒智子
取材・文/石橋里奈
ヘア&メイク/秋鹿裕子(W)
スタイリング/船橋翔大(DRAGON FRUIT)
構成/片岡千晶(編集部)
(この記事は2019年9月30日に掲載されたものです)