ピュアなTineとツンデレなSarawatの恋に世界が身悶えしています
語り出すともう止まらないので、大人しくこのまま語り続けると、このTineとSarawat、とにかくキャラクターが絶対無敵ライジンオー。
まずTineは可愛い女の子に目がなくて、これだけキュートなルックスなのに「俺はシックな男」って自称しちゃう自分の魅力わかってなさすぎピュアエンジェル。睡眠薬を仕込んだドリンクを間違えて自分で飲んじゃうところとか、暗証番号がめちゃくちゃ簡単とか、おバカ要素が盛り盛りで、見ているだけで幸せな気持ちになれる。
何よりTineに心を持っていかれてしまうのは、自分を真剣に口説いてくるSarawatに戸惑い、その気持ちを確かめるべくSarawatに嫉妬させようと企むも、反対に自分が嫉妬してしまうところ。女の子に黄色い声をあげられているSarawatを見て居ても立ってもいられなくなったり、他の女の子と仲良く話しているSarawatを見て胸が張り裂けそうになったり。自分で自分の気持ちがコントロールできない。
いつしか女の子にモテることしか頭になかったはずのTineが、女の子と一緒にいてもSarawatのことが頭から離れなかったり。タイプの女の子からアピールされても、今いち気持ちが上がらなかったり。もうその変化がいとしすぎて、世界はそれを愛と呼ぶんだぜってサンボマスターがシャウトしてる。
対するSarawatは、言い寄ってくる女の子たちにいい顔ひとつしないクールガイ。「彼氏になって」と無茶なお願いをしてくるTineにも序盤こそつれない態度をとっているものの、一挙手一投足からTineが好きで好きでしょうがないのがダダ漏れ。この強いお顔で「お前は俺のものだ」って強引に唇を奪ってくるあたりまではギリギリ想像の範囲内だったのでセーフでしたが、いきなりTineの肩に頬を寄せて甘えてくるのは、不意打ちすぎて恋の奇襲攻撃。心の準備ができてなくて、残機が一気にゼロになりました。
そもそもSarawatは非常に大人びた精悍な顔立ちをしているのですが、唇だけ妙にぷくっとしたナチュラルボーンアヒル口でして。それがどうにも子どもっぽくて、そのアンバランスさがたまらないなあとほくそ笑んでおりましたら、ここに来てそのぷっくり唇が火を噴いた。甘え顔でTineの肩に頭を預けて、そのまま上目遣いで見上げるところとか、あどけなく口角が下がるところとか、火力が強すぎて、ほとんどテロリスト状態。ツンデレ界の新・世界王者誕生です。
見た目はシュガーなTineの方が素直になれなくて、見た目はスパイシーなSarawatの方が激甘なところが、この『2gether』のいいところ。お国が違う分、いろいろカルチャーも違うのか、よくわからないけどふたりともトランクス派なので、ボクサーパンツに見慣れた我々日本人に妙なムズムズを沸き上がらせてくれるところにも海外ドラマの良さを感じます。
あと、上半身裸とかキスとかサービスシーンはそこそこあるのですが、直接的な濡れ場は今のところないので濃いシーンが苦手な方もモーマンタイ。そこらへんは個人の想像力に任せてくれているところもオタクとの信頼関係が出来上がっている感じがしてありがたいです。
そんな『2gether』もいよいよ今週金曜が最終話。現在12話まで配信されていますが、外出自粛生活の今ならまだ追いつけます。11話まで視聴すると必ず1話まで戻って最初から見返したくなりますが、それは仕様です。大人しく1話から見てニヤニヤしてください。
気づいたらWinくんとBrightくんのSNSをフォローして、プライベートもいちゃいちゃが激しいふたりに悶絶したり、うっかりタイのサイトで雑誌とかグッズとか買いあさることもありますが、それも仕様です。大人しくユニフォームを白黒揃えるところから始めてください。
そして、すっかり朝も夜も『2gether』のことしか考えられなくなった沼の住人たちは今日も起きると南西の空に向けてこう祈るのです。
タイに行きタイ、と……!
前回記事「やっぱり顔が好き!顔から推しに堕ちたオタクを待つさらなる落とし穴」はこちら>>
「推しが好きだと叫びたい」連載一覧
第1回:あの日“推し”に出逢って、僕の人生は変わった
第2回:荒みがちな心を癒すのは“推しのいる生活”
第3回:ドラマ『恋つづ』から考える、推しのラブシーン問題
第4回:自粛生活では新たな推し=生きる燃料。朝ドラ俳優・窪田正孝の底知れぬ魅力
第5回:こじらせてると解ってる、でも言いたい「推しに認知されたくないオタク」の本音
第6回:「推しの顔が好きすぎて語彙力死ぬ」問題をライターの僕が本気で考えてみた【ライター横川良明】
第7回:やっぱり顔が好き!顔から推しに堕ちたオタクを待つさらなる落とし穴【ライター横川良明】
第8回:SNSで話題の史上最強沼・タイBLドラマ『2gether』の素晴らしさを語らせてくれ
第9回:ナイナイ岡村の炎上騒動から考える「長く愛される推し」に必要なモノ2つ
第10回:転機は高橋一生だった。推しの肌色面積問題、着てる方が好きなオタクの意見
第11回:オタクの心の浄化槽。男子の“わちゃわちゃ”が今の時代に求められる理由
第12回:推しが好きだと叫んだら、生きるのがラクになった僕の話
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