「秘密の」美容医療。アラフォー女の欲望を満たす、驚きの手段とは_img0
 

40歳という節目で、女性は自らの生き方を振り返るものではないでしょうか。
 
「こんなはずじゃなかった」と後悔しても過去は変えられず、心も身体も若い頃には戻れない――。

これは立場の異なる二人の女性が人生を見つめ直す物語。

進藤早希は若いカメラマン・北山隼人の前で失態を晒し自己嫌悪。また家庭のストレスから脱毛症になった親友・清水美穂を励ます会では、思いがけないツーショットを目撃し複雑な思いを抱く。

 

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独身でも「対象外」の女と、子持ち主婦でも「対象」の女


「子持ちの主婦だろうが、モテる女ってモテるのね」

進藤早希の隣で、絵梨香がワイングラスを揺らしながらけだるい声で囁く。

彼女の視線の先には……すっかり二人の世界に入り込んでいる清水美穂と長谷川透の姿があった。

もともと今夜の会は女4人の集まりだった。上海駐在から戻ったばかりの朋子と、脱毛症になり落ち込む美穂を励ますため早希が企画したのだ。

しかし多忙な朋子はまだ来る気配もないし、なぜか大学時代の先輩・長谷川透が参加しているし、美穂は意図したのとは別の形で励まされている。

苦笑いで頭を振ると、早希は絵梨香に尋ねてみた。

「ところで、なんで透さんがここに?」

絵梨香と透が今でもたまに飲む仲だというのは知っていた。しかし今夜は女子会だと伝えていたのに、どうしてわざわざ呼んだのだろう。

「それが、別件でLINEしてて皆で集まることを話したの。そしたら透さん、俺も行こうかなって言い出して。離婚して寂しいし暇だって言うから断れず……ごめん」

「そういうことか」と呟く早希に、絵梨香は少々トゲのある声で続ける。

「それにしても……男ってホント、ああいう主張しない美人が好きよね」

あえて反応はしなかった。しかし内心では完全同意してしまう。そうなのだ。今夜だけじゃない。昔からずっと、いつもこうだった。

男たちは皆、こぞって美穂を気にかけ心配し一生懸命に語りかける。そんな彼女の隣で、早希はまるで保護者のように要らぬお節介ばかり焼いてきたのだ。

【写真】アラフォー女性編集者の日常
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