「スマホを見せろ...」妻を支配したいモラハラ夫の、恐ろしすぎる衝撃行動_img0
 

40歳という節目で、女性は自らの生き方を振り返るものではないでしょうか。
 
「こんなはずじゃなかった」と後悔しても過去は変えられず、心も身体も若い頃には戻れない――。

これは立場の異なる二人の女性が人生を見つめ直す物語。

夫のストレスに苛まれる専業主婦の美穂親友の早希久しぶりに外出し、楽しい時間を過ごす。けれどその後夫が激怒し、早希との関係にまで亀裂が入ってしまった

 

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後悔から逃げたい女


昨晩はほとんど眠れなかった。

ーー40歳にもなってスナップなんて、欲求不満の女みたいな気がしたのよーー

一体、なぜあんな事を言ってしまったのだろう。20年来の大切な親友である早希に。

早希は新卒からずっと大手出版社に勤めていて、常にファッション誌の最前線で活躍している。そんな彼女に対し、このセリフはどう考えても侮辱だ。

自分から一方的に電話を切ってしまってから、美穂は何度も電話をかけ直し謝ろうとした。でもできなかった。

また早希と話し合いをして、夫について追及されたら。

そう思うと、どうしても彼女と向き合う気になれない。あれこれ聞かれるのが怖い。

夫について話すことなんて何もない。ただ彼は、最近少し疲れているのだ。在宅勤務でなかなか環境が整わず神経質になっている。その環境に美穂も慣れていない。ただそれだけ。円形脱毛症だって中年の女にはありがちな話だ。

それを早希が大袈裟に心配しているだけなのだ。自分の生活に問題はない。

ーーもう少し落ち着いたら連絡すればいいわ……。

美穂はそう自分に言い聞かせ、身支度を整える。

夕方に夫が出張から戻る前に、数日分の食料を調達しなければならない。午前中は早希のことで頭を悩ませのんびりしてしまったが、最近は美穂が少し外出するだけでも貴之は不機嫌になるため、早めに買い物を済ませたかった。

そのとき、再びスマホが鳴った。

しばらく放置すると着信は切れたが、またすぐに鳴り始める。恐々とスマホを手に取ると、そこには意外な人物の名前が表示されていた。

「美穂。今家のすぐ近くにいる。少し出てきて」

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