優しさとは、まず自分で自分に向けるもの


人が人に優しくできるというのは、器のある人が与えられる素晴らしい行いだと思います。
本来の優しさとは、そこに愛があります。
その優しさを相手にシェアしたのなら、見返りも期待することもなく、「舐められる」という言葉を使うことも似つかわしくないと思うのです。
そこで質問です。いちみさんにとって、優しさとは一体どういうものでしょうか?

まずは頂いた言葉の中から「怒れない」という表現が気になりました。本当は自分が怒りたいようなことをされているのに「怒れない、許してしまう」ということはありませんか? もしそうだとしたら、いちみさんは「優しさ」を取り違えている可能性があります。自分が理不尽であると感じたり、尊厳を踏みにじられた、傷つけられたと感じながら、「はっきりとNO」と言えないのなら、それは自分で自分を愛せていないということになってしまいます。

自分を犠牲にしてまで尽くすことは、優しさではないと思うのです。
自分を守れるのは自分だけです。

まず、はっきり”NO”を言うことが、自分を大切に守ること。そして、自分への優しさにも繋がるということも覚えていきましょう。

そして、一度ここで立ち止まり、自分のことを優しく労われているかどうか考え直してみてください。「嫌なことは嫌」「自分には自分の価値がある」ということを自分で認識し、伝える練習もしていきましょう
まずその第一歩が実行できてから、人にも優しくするのが強さであり、優しさだと考えてみませんか?

次に、優しさとは自分が決めることではなく、相手が思うことだと思いませんか?
もし、自分が相手に優しさを与えたいと思うのであれば、それは、心の底から喜びをもって、相手に与えていくものにしてみましょう。
その際、自分がしたことに対して見返りを期待せずに、相手が喜んでくれて幸せという気持ちで与えていくのです。

最後にもうひとつ。「舐められてしまう」という言葉を口にするのは、もったいないことだと思います。そういう言葉を発すると、言霊が自分の脳や潜在意識にインプットされてしまいます。その言葉がまわりの耳に入ると、まわりからあなたが舐められる人と見られてしまうこともあります。
今まで自分が感じていた人への優しさは「自分への優しさをないがしろにしていたかもしれない。自分が思っていた優しさは心から相手がうれしい優しさだっただろうか?」と、と両方の面から考えて、今ここから幸せになる為に本来の優しさに気づいて、幸せな人生を歩んでほしいと願います。
 

 

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取材・文/宮島麻衣

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