「離活」をする本当の意義とは


この連載は、やみくもに離婚をおすすめするものではありません。
子供がいるならなおさら、慎重に検討するべきです。

そう、「離活」とはただ単に離婚に向かって最新の情報収集をしたり、損をしないように行動するための活動ではないのです。

「離活マニュアル」というタイトルのこの連載も、離婚に必要な手続きのステップをマニュアル化して紹介するだけのものではありません。

私が定義したい「離活」とは、「離婚という選択肢も含めて、夫婦の問題にとことん向き合う活動」です。

 

「離活」をした結果、離婚をするのが正解、ということはありません。結婚を継続することを選んでもいいのです。

「離活」を通して磨かれるのは、問題の本質に向き合い、その解決のために主体的に動くことができる力なのではないか、と思っています。
ゆえに結果、離婚を選んでも結婚維持を選んでも、とても意義のある活動だと思っています。

 

さらに「離活」は自分が過去に下した結婚という選択が、現在の自分の幸福と結びついていないことを認め、新たな選択をし直す活動、とも言えますよね。

いわば、人生の軌道修正能力といえるのかもしれません。

一度でも脳裏に「離婚」の2文字がよぎったことのある方には、ぜひこの連載を読み進めていただき、離活経験者の方の体験談やインタビューなどを通して、まだあまり公にされていない「離活」の世界を疑似体験していただけたらと思います。

そして、現在、先の見えない夫婦関係で悩まれている多くの方の人生が、少しでも明るくなるような文章を綴っていけたらと思っております。
どうかよろしくお願いします。
 

構成/片岡千晶(編集部)