『婚活』という単語が初めて使われたのは、2007年と言われています。今ではすっかり定着したパワーワード。しかしこれにより、私たちは「努力して結婚するのが正解」と思い込んではいないでしょうか......。

この記事では、婚活をあえて卒業した女性の経験談をご紹介。婚活をやめるに至った経緯、そして得た気づきとは?

 


気が付いたら、婚活歴は10年超え


今回は、1年ほど前に婚活をやめたという亜里沙さん(40)にお話を伺いました。

千葉県出身、女子大卒。大手企業の事務職として働く亜里沙さんは、明るくて優しそうな笑顔が印象的な女性。彼女は、20代後半の頃に婚活を始めたそうです。ご両親の強い要望もあり、一時は結婚相談所に登録していたこともありました。

「結婚相談所や親の紹介によるお見合いなど、一通りのことはやりました。友人も多いので、合コンはかなりの件数に行ったと思います。婚活歴が10年以上に及ぶと気づいたときは、愕然としました。勉強や仕事は自分の努力でなんとでもなったのに、どうして結婚はそうじゃないのかな……って。

といっても今までずっと独りだったわけではなく、結婚したいほど好きな彼氏がいた時もあったんです」

 

元カレの名前は、健太さん。彼と付き合うことになったのは、亜里沙さんが35歳の時でした。交際はとても順調でしたが、付き合って10ヶ月ほど経った頃にショッキングな事実が発覚したのです。