日々を前向きに過ごすコツ


さちこ:最後に、みなさんが日々を前向きに過ごすために心がけていることなど、お伺いしても良いですか?

Aさん:正直、先のことはどうなるか分からないですよね。コロナ禍がこんなにも長引くとは思っていませんでしたし。だからこそ今現在の生活・子供と過ごす時間が大切だと思って過ごしています。

さちこ:わかります。でもそれって、決して将来のための布石を打たない、ってことじゃないんですよね。私も資産運用をしたりしつつ、「今を生きること」を全力で楽しむようにしています。

Bさん:私は子育てはほどほどに、仕事は精一杯、遊ぶときは思いきり、かな。子育てって、完璧にしようと思うとついつい口を出したくなるから、ほどほどくらいに思っているとバランスが良い気がします。

さちこ:たしかに子育てに盲目になりすぎてしまうと、子供も親も苦しいですもんね。

Cさん:私は「止まない雨はない」、これに尽きると言いたいです。

さちこ:散々悩めば悩んでいることに飽きる瞬間が訪れて、自然に好転したりもしますよね。

Cさん:そうそう。だから、今現在はめちゃくちゃ辛くても、いつか笑い話にできるときがきたら人生は花丸です!

今日はみなさん、力強い言葉をありがとうございました!

 
 


今回の離活マニュアル
なぜ離婚したいと思ったのか、離婚後の生活は実際どうなのか?を徹底的に調べる


この連載では最初、令和の時代の調停や裁判を乗り越えるコツ、財産分与のAtoZのようなトピックも考えていましたが、取材を通して一人一人の人生に少しだけお邪魔してお話を伺ううちに、悩みの本質と葛藤ポイントは過去からあまり変わっていないことに気がつきました。
「結婚制度ってそもそも何だろう?」と考えたことも。

それに対する答えは、個々人が持つさまざまな思想やバイアスが絡んでいるため、とてもデリケート。
ただ一つだけ確信できたことは、「体裁だけ整え、内側が荒んだ『家』の歪みが、その家で一番弱い子供に向かう状況は失くした方がいい」、ということ。

経済力を持つ夫が妻を虐げていて、専業主婦である妻は子供を連れて出ていけないというケースもまだ多い。
ではなぜ、こうした状況が起こるのか。本当に、その状況は自己責任なのでしょうか。

偏見を持たずに(これがとっても難しい)、一番小さく、弱い存在が守られる制度が整った社会を目指す……そういう意識を、一人一人が少しだけでも持つことが本当に必要なんですよね。

忙しい日々を過ごされる中でたまたまこの記事を見つけてくださった方が、世間の同調圧力に屈することなく、本当の心の平穏を取り戻されることを祈念して、この連載の結びとさせていただきたいと思います。

さちこ
 

構成/片岡千晶(編集部)


前回記事「「離婚すれば幸せになれるかもしれない」と思っている時ほど幸せになれない」>>

関連記事
「夫と別れたい」と思ったときに、離婚経験者がまずやったこととは?【離活マニュアル】>>

離婚を決意した高卒の私が、老後を一人で安心して暮らすために40代で始めたこと>>

浮気したモラハラ夫に妻の逆襲。離婚に備えて絶対やらなかったこと、やったこと【離婚連載】>>

家事・育児を負担できない男性を見抜く「究極の質問」離活の先輩が伝授>>

「離婚」か「我慢」の二択ではない。中間の「離活」をストレスなく進める方法>>