身勝手なおせっかいに対して自分を殺す必要はない

 

どこの職場にも少数ながらおせっかいな人がいるでしょう。仕事の上で、懇切丁寧に教えてくれるのならまだしも、プライベートなことにまで踏み込まれるのは迷惑です。しかも厄介なのは、おせっかいをしてくる本人は親切心から行動しているという点。むげに断るのは、何となく悪いように感じる人も多いと思います。

 

おせっかいな人は、自分の考えが正しいと思っているからこそ、何かと口出しをしてくるのです。自分が何とかしてあげたい、正してあげたいと思っているため、自分の正義が相手にとっての迷惑などと考えもしないというのが一般的。このような人を相手にして下手に受け答えをすると相手を傷つけることもあるので、仕方なく相手の言いなりになってしまう……といった経験がある人もいるのではないでしょうか。

しかし、それではキリがありません。本来は自分の意思で決めるべきことにどんどん口出しされ、最後には相手のペースに飲まれ、何もできなくなってしまうでしょう。もちろん、これはとてつもないストレスです。ですので、今後は「断ると悪い」という考えは捨ててしまいましょう。自分が感じている「嫌だ、迷惑」という気持ちを押し殺す必要はありません。

おせっかいに対する具体的な断り方のポイントは3つあります。

 • まずは感謝の言葉を述べる
 • 次に自分の気持ちをしっかり伝える
 • 最後に少し迷惑している様子を出す

最近はさすがに少なくなったでしょうが、休日に上司から何かに誘われた経験はないでしょうか。例えば、スポーツ好きの上司から週末にテニスに誘われたとしましょう。

上司「君、休みの日は家でネットばかりやっているんだって? それでは体に悪いから、今度の土日でテニスに行かないか?」

自分「お気遣いありがとうございます」

上司「じゃ、君の分もコートの予約しておくよ」

自分「すみません、せっかくですが、テニスは苦手なので遠慮させてください。それにたまにはウォーキングして運動しています」

上司「それじゃ全然足りないよ。それに外食ばかりなんだろう? そうだ来月、私の田舎から野菜が送られてくるから、それも君に持ってきてあげるよ」

自分「私は料理しないのでいただいても……(困り顔)。自分のことは自分で何とかしますから、大丈夫ですよ(キッパリ断る)」

まず、相手に感謝することは忘れないでください。その上で自分の気持ちを伝え、これ以上、踏み込んでこないでもらいたいニュアンスできっぱり断りましょう。そうすれば、相手に失礼になることはありません。