スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
秋がさっさと来たかと思ったら、立ち止まったり、夏の名残が戻ったり。今年はなかなか、この時期の天候が安定しないですね。と言っても、こんな感じだったのかしら、毎年(笑)。
朝晩は寒くて昼はまだ暑い。アウターを着て出ても、結局昼間は手に持って歩く……みたいなこと、ないですか? 私はまさにそれです。
なかなか、体温調節ができないとおしゃれも安定しないので、今日は、この時期にぴったりのアウターをご紹介しますね。
まずはここ毎日(実は家で仕事する時も)着ている、スリードッツのフリース。「フリースなんてどこでも売ってます!」 はい、そうなのですが、素材が素晴らしい。フランスのエコペル社のもので、今、HPを調べたら「エコファー」というカテゴリーでした(笑)。エコ、というだけあって、再生素材を使用、さらにびっくりするほど軽くて暖かい。フリース(エコファー)は少し重ため、という印象がありましたが、そのイメージを払拭してくれました。スウェットの上に羽織ったり、スキニーデニム+ブーツに重ねたり。今後は、コートのインナーにしても――と思っています。色名は黒ですが、深いグレー、そして袖にボリュームがあり、中に着るものを選ばないのと、たくすとパフっと♡なるのが気に入っています。私はSを着用、スリードッツ青山店で購入しました。
2枚目は、VOTEMAKEのサファリジャケット。毎年1着ずつ、ライトアウターを購入していますが、元々メンズのブランドだけあって、どこにも「ぺたっとした甘さ」がなくて(笑)、これもまた好き。さらに、オーセンティックなデザインを踏襲していたり――と、着ていると、必ず「どこの?」と聞かれます。胸のポケットが印象的なサファリジャケット。実はこれ、メンズで出していた形を、ヴェルメイユ パー イエナのために「女性用に小さく」したもの。マスキュリンで少しハードなデザインだから、あえてフェミニンなスカートと合わせるのが気分です。乗馬ブーツとかとも相性抜群、あ、もちろんサイドゴアやコンバットブーツとも。
ニット1枚、より、何かアウターを重ねたくなってしまう、生粋のヴァンテーヌ育ちの私。こんなアウター2枚が、ただいま大活躍中です!
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