上白石萌音、Snow Man……初出場歌手の魅力を分析


そして、2021年の初出場歌手は合計10組。このパートでは、それぞれの魅力を分析していきたいと思います。

『花束みたいな恋をした』のヒットは必然
<Awesome City Club(オーサムシティークラブ)>

今年公開の映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソング「勿忘」で、ブレイクを果たした3人組。同曲のヒットが、幅広い世代への認知につながったのは、間違いありません。ただ、このブレイクは“必然”だったと思うんですよね。たとえ、「勿忘」がヒットしていなくても、彼女たちはきっと世に出ていたはず。『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)のオープニング曲「夏の午後はコバルト」も、耳に残るキャッチーな楽曲でした。オーサムは、“一度聴いたら忘れられない”曲を紡ぐアーティストです。

 


どんな危険なステージを見せてくれるかハラハラ!?
<BiSH(ビッシュ)>

清掃員(※BiSHファンの呼称)の方々は、“BiSH in NHK”の構図に、ちょっぴりハラハラしているのではないでしょうか。そもそも、BiSHのグループ名の由来は、「Brand-new idol SHiT」(=新生クソアイドル)なんですよ。出演者発表会見では、円陣を組みながら、放送禁止用語を叫ぶ場面も……。いったい、本番はどうなってしまうの!? と、ファンをハラハラさせるエンターテインメント性も彼女たちの持ち味。小さなライブハウスから始まった6人は、“夢の舞台”紅白でどんなパフォーマンスを魅せてくれるのか!

『竜とそばかすの姫』ワールドを生んだ最新クリエイティブ集団
<millennium parade(ミレニアムパレード)×Belle(ベル・中村佳穂)>

King Gnuの常田大希率いるmillennium paradeと、興行収入65億円を突破したアニメ映画『竜とそばかすの姫』で、主人公の声優を務めた中村佳穂がタッグを組んだユニット。ちなみに、“ミレパ”ことmillennium paradeは、2019年から本格始動したクリエイティブ集団。前身となったのは、2016年スタートのDaiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP)です(※常田大希によるソロプロジェクト)。メンバーを固定せず、曲に合わせた最適なチームで制作する……というスタイルをとっているので、どんどん新たなものが生まれていく。『ヤクザと家族 The Family』の主題歌「FAMILIA」が、もうね、とにかく良いので。ぜひ、紅白放送前に聴いてほしいです。


デビュー15周年、満を持しての初紅白に涙!
<KAT-TUN(カトゥーン)>

2006年、「Real Face」で大旋風を巻き起こしたKAT-TUN。デビュー15周年で、初の紅白に挑みます。KAT-TUNって、ジャニーズのなかでも驚異的な記録を樹立してきたグループなんですよね。デビュー前のアーティストとしては、初の東京ドーム公演を敢行。さらに、デビューシングル「Real Face」はミリオンセラーを記録しました。あの、「チッ」という舌打ち。カラオケで真似した人もいるのでは? それから15年が経ち、さまざまなことが起こりました。メンバーの脱退に、充電期間。すべてを乗り越えてきた3人は、強い。今夜は、きっと素敵なパフォーマンスを披露してくれるはず。