歩く側まで指示するスパルタハイスペック男『おいハンサム!!』大倉学(高杉真宙)
2月に放送終了

伊藤家の三女・美香(武田玲奈)が行った合コンで出会ったのがエリートサラリーマンの学(高杉真宙)でした。一見顔良し、性格良しかに見えた彼ですが、学が初めて玲奈の家に来たあたりから「おや?」と思う出来事がいろいろ起こります。まず部屋に現れたハエ取りグモを部屋にあったトロフィーで殺したのです。ちなみに伊藤家ではハエ取りグモは殺さないポリシーがありました。頼まれたわけでもないのに人の家にあるもので虫を殺し、さらにそれを黙っていた点に学の自己中心的な性格があらわれています。

 

元彼に別れを告げ、学との交際を始めた美香でしたが、服装、反応、話す内容……常に学の目、学にどう思われるかを気にして過ごすようになります。実際に学は「歩くときは右側にいてほしい」「半歩下がって歩いてほしい」など注文が多いです。外から見ても、美香はぜんぜん幸せそうに見えませんでした。ふたりで映画を観たとき感想を話すと、美香は本当に思ったことを言っただけなのに、学に「どこで調べたの? 無理しなくていいよ」と言われてしまいます。少しでも自分より美香のほうが優れている点は認めたくないようです。何かにつけて「美香よりレベルが高い自分が美香を選んであげた」ととれるような発言をします。

どこかもやもやしたまま結婚に向けて進む二人、大倉家訪問や両家挨拶などのイベントまでこなすことに。大倉家ではなぜか玄関で学に足をマッサージされます。なぜここで……? なんだか妹との会話も取ってつけたようだし怖い。二人で出かけて屋外で本格的にプロポーズされますが、会社にいる女性たちを悪く言い、美香のことを「僕が見つけてあげたよ」と言って自らを「白馬の王子様」と言いなぜか馬の真似をする学さん、エキセントリックすぎます。筆者、高杉真宙さんの役はほぼほぼ好きなんですが、学さんは無理……!

それだけでなく、美香の仕事中や友だちとの食事中にわざわざ電話をかけてきて長電話。気に入らないことがあるとわざとドタキャン、食事中にまだ美香が食べている皿を下げさせる、わざと仕事の長電話をして放置する……など、言動がやばいです。

結局、会社の同僚に言われて「学さんといるときの自分が好きじゃない」と気づいた美香は結婚を断ります。なおも「美香ちゃん落ち着いて」「マリッジブルーなんだよ」と「僕いま振られました? 気のせいですよね?」という態度で怖い。それでも流されなかった美香に「僕の何が悪いのか教えてよ」と初めて低姿勢になった学。同じ振られ方をしたのは初めてではなかったみたいです。

結局二人の仲が戻ることはありませんでしたが、風の噂で学がまた合コンに現れ、でも彼女の有無を聞かれ「いたけど振られちゃいました」と素直に答えていた点にちょっと成長を感じました。

モラハラ男のヤバさを演じ切る俳優陣に拍手


三者三様、ヤバいを通り過ぎて怒りや恐怖すら覚えるモラハラ男たち。ドラマで観る分にはいいけど、絶対に関わりたくないですね……。ヤバさを見事に演じきった俳優陣の演技力にも拍手を送りたいです。


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