スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
元気だね、楽しそうだね、と言われることが多い私ですが、もちろん、いろいろあります。人間ですもの……。誰かの言葉に傷ついたり、仕事で失敗したり。もしかしたら、自分が誰かを嫌な思いをさせてしまったことに落ち込んだり。そんなとき出かけるのが、原宿駅横の明治神宮。なんと、神聖で静謐で、それと同時にウェルカミングな場所だろう、と思います。都心の行きやすい場所に、こんな聖域があるのが、本当に嬉しい。
大正9年に創建、広大な森林は、神宮創建時に全国から献木された10万本から成るそう。詳しい歴史は、HPを見て知りました(笑)。
ここに来ると、大きな自然の中に生かされていることが実感できて、外に向いていた意識が内に向くから不思議。やるべきこと、今抱えている問題などが、すっと客観視できるありがたさよ。先日も、いろいろ思うところがあり、撮影と打ち合わせの、一瞬の合間を縫ってお詣りさせて頂きました。
お詣りの着こなし、正式参拝と違い、明確なルールが明文化されているわけではありませんが、神様にご挨拶、お願い、お礼――で行くことが多いので、華美ではない、そして少しきちんと感のある服装で、と思っています。この日は、黒のジャケットに黒のニット。そして白のスカート。結構歩くので、サイドゴアのブーツで。
雨上がりの快晴、初夏のような気温で、花粉は飛べど、吹き渡る風はクリアで、本当に気持ち良かった。ちょっぴりモヤモヤしていたことも、リリースできました。氏神様でも近所のお気に入りの神社や。何かあった時に行かれる場所があるのは、とても安心。お守りのような習慣ですね。
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