一家全員コロナ罹患手記「子持ちがコロナになった話」が反響を呼んだ3児の母・餡蜜桃子さん。今春、育休から新卒入社した広告代理店に復職、今一度自らのキャリアを見つめ直している餡蜜さんが、大企業の副業解禁やコロナ禍でのテレワーク浸透の影響で近頃注目の「スキルマッチングサービス」を体当たりでレポートします。前回に引き続き「仕事頼むならココナラ〜♪」のCMソングでもおなじみ、個人間でスキルを売買できるサービス「ココナラ」を深掘りします!
 

一旦諦めた夢、本業に出来なかったことを再度チャレンジする場としても活用


さてココナラの利用者ですが、年齢は20~40代が6割、男女比は半々、居住地も人口分布と同様と偏りがないところも様々なサービスが生まれる要因なのかもしれません。

ミモレ世代の利用状況について広報さんに伺うと「公私ともに決断を迫られたり、何かと多忙な年代ですよね。例えば家を建てる時のセカンドオピニオンや育児や介護の悩み相談なんかは人気ですし、隙間時間にファッションやメイク相談、語学レッスンなんかも相性が良いと思います。友人に相談しづらいことをオンラインでその道に詳しい人に聞けるというのは心強いですよね。また職場で企画を立てる際、ココナラでプレゼン資料のアドバイスをもらったり、HPや動画を制作して成果をあげたという方もいたようですよ!」とのこと。

そしてミモレ世代に限ったことではありませんがスキルを提供する側としては大きく分けて3つの傾向があるのだそう。ひとつめはフリーランスの方、その道のプロの方が新しい販路開拓のために出品するケース。ふたつめは本業で得たスキルを転用するケース。みっつめはこれまでマネタイズしてこなかった特技を生かして活動するケース。例えば美術系の大学を出たものの、生活のために美術とは離れた仕事に就いた方がココナラを活用して実績を積んだ結果、夢だったイラストレーターになった、などの事例が沢山あるそうです。素敵なことですよね!

 

一般的な仕事って「○○出来る人いませんか?」と買う側起点で始まると思うのですが、ココナラの場合、売り物を並べておいて(しかも無料で!)気に入ってくれた人が買うというスタイルのため、スキルを提供する側のストレスが少ないと思います。初心者の方でもスタートしやすい環境ですよね。

 

参考に人気の出品者さんのページを見せていただきました。グラフィックデザインをされている20代後半の女性なのですが、集客UPのためにトップページ作りにかなり工夫を凝らしている印象です。自分に何が出来て、過去にどのような仕事を受けていて、現在の手の空き具合(納期までの期間など)がどのような状況なのかなどが事細かに書かれていました。頼む側の知りたいことがわかりやすく整理されており、安心して取引を開始出来るような土壌が出来上がっています。

企業に属している場合、様々なセクションの人が介在するため依頼主の顔が見えづらいことが往々にしてありますが、彼女はココナラでのビジネスを通して、自分ひとりで受注し、スケジュールを管理し、顧客対応もして……と一通りの経験を重ねたことでココナラの業務で独り立ちし、現在は海外に住まいを移してこの仕事を続けられているのだそうです。なんだか夢が広がりますよね!

 
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